so-soの話 | 『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

本当にわかる英語とは?!英語、英文法、その他の外国語の学習、言語学などについていろいろ語ります。

 うちの仕事の相棒講師(アメリカ人)がHow was school?とか、How was your week?とか高校生に聞くのですが、昔から "So-so."(「まぁまぁです」)と答える生徒がほとんどです。かく言う私もそうだったので偉そうなことは言えないのですが、実はこれ、英語を話す人間にはすごく不自然な表現です。使うのはやめたほうがいい。

 もちろん「まぁまぁです」というのはとても便利な表現ですから、それに合う英語表現を使えばいいのです。

 

 その表現は何かと言えば、It was OK.とか It was all right.あたりです。「良くもなく、悪くもない」「大丈夫」という感じを表すのにぴったりです。

 

 ちなみに、I'm fine.というのも、人によってかもしれませんが、挨拶的には違和感がある表現なのです。「それで大丈夫だよ」とか「大丈夫なのでもう結構です。」という場面で良く使われるせいなのでしょう、ネガティブなイメージがつきまとう表現です。

 

"Do you want another cup of coffee?"
(もういっぱいコーヒーいかがですか?)
"Oh, I'm fine. Thank you."
(ああ、もう大丈夫です。結構です。)

 

"How about my plan?"
「私の計画でどう?」
"I'm fine."
「それでいいよ。(別に反対する気はないよ)」

 

このように「辞退する」時とか、「積極的に反対する気はない」という時に出て来ることが多いので、ポジティブとは言えない表現です。

中学英語で良く出る、

"How are you?"
"I'm fine."

というのは「別に問題ないけど」という感じに聞こえることも多いのです。

 

 良くも悪くもないなら"I'm good."、ポジティブに見せたいなら"I'm great."あたりが良く使われます。ちなみにgreatは「偉大」ではありません。very goodという意味です。greatはかなりの割合で very good か very big の意味で使われる言葉です。