抽象はup、具体はdown | 『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

『英語職人』時吉秀弥の英文法 最終回答!

本当にわかる英語とは?!英語、英文法、その他の外国語の学習、言語学などについていろいろ語ります。

 どうも英語では、抽象的でつかみ所のない世界は上にあり、具体的で、触れるものは下にあるようです(日本語もそうなのかもしれませんが)。身近なところで言えば、データをネット上にアップする、つまりupload。それからネット上にあるデータを自分のパソコンに落とす、つまりdownloadです。



 ネットの世界というのは「つかみ所のない、上にある空間」という感覚で捉えられています。おそらくこの感覚のせいで、cloud(雲)という言葉を「空間上に蓄積されたデータが浮かんでいる」というイメージで使うようになったのだと考えられます。



 一方でデータをパソコンの中に落としたら、ネットにつながなくてもいつでもそのデータを見ることができます。そのデータは自分の手の中にあり、コントロール下にあるわけです。これが「具体」の感覚です。これがdownloadなわけです。



 このような抽象的な情報を自分の物として手に入れることにはdownが使われます。一番メジャーな表現はwrite down ~(書き留める)です。これも情報(upの世界)を紙の上に「下ろして」、具体的に手に取れる状態にするわけです。ちなみに「書き留める」という表現はwrite down ~の他にもput down ~, set down ~, get
down ~, take down ~
でも表され、すべてdownが使われています(ただし、take downは「記録する」という意味に近い)。



例:I wrote[put/set/got/took] down his name.



「私は彼の名を書き留めた/記録した。」



 逆に、具体的に手に取れないのは「宙に浮いている」ということで、代表的なものにbe
up in the air
(まだ未決定である)があります。



例:We may go to Hawaii, but it is still up
in the air.



「私達はハワイに行くかもしれませんが、まだはっきりとは決まっていません。」



また、「~をネットにあげておく」はput up ~ on the Internetです。the Internetの部分には代わりにFacebookTwitterも使えます。



例:He put up some annoying pictures on
Facebook.



「彼は不謹慎な写真をフェイスブックにアップした。」

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