英単語の知っておくべきポイント1・2・3!
英単語のポイント1
よく使う単語ほど、日本語に訳さずにそのまま覚える
英語の日常会話でもっともよく使われる動詞が、"have" "get" "take" "make" だと言われています。しかし、これらの動詞はそれぞれ日本語の意味が多過ぎて、辞書を調べると10コ以上の意味が出てきてしまいます。一つの単語に対して、そんなに沢山の意味を覚えるのは大変ですし、覚えたところで、どれがどの意味になるのかなんて分かる筈もありません。結局これらの単語も、前回のBE動詞と同様、日本語に訳すことが出来ない単語だということです。
これらの単語を使いこなすには、日本語に訳さずに、新しい単語としてそのまま理解してしまうのが一番です。難しく聞こえるかも知れませんが、私達が日常的にやっていることを英語にも適応するだけです。普通に生活していても、今までに聞いたこともない横文字単語に直面することはよくあります。それでも、それらの単語を辞書などで調べることもなく、いつの間にか使えるようになっていることは少なくない筈です。
例えば、「メタボ」や「セレブ」と言った単語を皆さんはどのように覚えたでしょう。わざわざ辞書で調べて覚えたという人は少ないと思います。テレビや新聞、雑誌で何度も目や耳にすることで、自然に意味を理解し、使えるようになっていったのではないでしょうか。これを英語の単語でも同じように出来れば良いのです。
英単語のポイント2
英語には目に見える「物」とそうでない「モノ事・動作」の区別がない
英語の文章をよく見ると、日本語より単純に出来ていることに気付きます。
"I want a bike." "I want to swim." どちらも "want" が使われているのに、 日本語にすると、
「自転車が欲しい」「泳ぎたい」と全く違う文章に聞こえます。しかし、英語圏の人にとっては "want" は "want" です。その対象が「物」であろうと「モノ事・動作」であろうと、区別しません。このことは英語を上達させるうえで、必ず役に立ちますので、忘れずに覚えておいて下さい。
英単語のポイント3
"HAVE"
英和の辞書で”have"を調べると何十個もの意味が載っていますが、英語圏の人にとって"have"は”have"であって他の言葉で表すことは出来ないでしょう。日本語の「いる」を他の日本語で説明するようなものです。「犬がいる」「寝ている」「お金がいる」など。説明すればする程、その意味が複雑になってしまいます。相手が外国人であれば、そのまま覚えた方がよいという結論にたどり着く筈です。
日本人が"have"を理解する時もそうです。日本語に訳さずに使い方を覚えるしかないのです。
"have" を理解するには、ポイント2で述べた、英語には「物」と「モノ事」の区別がないこと分かっていないといけません。見えても見えなくても、そこに存在していれば、"have" が使われます。
皆さんが学校の授業で苦労する”現在完了”に関しても、日本語に訳さずに、"have"の感覚と英語の特性が分かれば簡単です。
例えば、" I have eaten caviar. " は "eat caviar" (キャビアを食べた)という経験を"have"している、と理解すれば、「キャビアを食べたことがある」と簡単に理解することが出来ます。
経験だけでなく、状態を "have" したりすることも出来ます。
" I'll have my roof painted. "(屋根にペンキを塗る)この場合、" I'll paint my roof. " とは意味が違ってきてしまいます。自分で塗るのか、ペンキ屋に塗ってもらうのかの違いです。
" I'll have you drive me home. " も同じ感覚です。文法用語では使役と呼ばれるものですが、ただ単に、" you drive me home " という状態を "have" する。文字通り、傲慢な言い方ですが、人が何かをする状態を "have" したり "make" したりする時に使う文法です。
このように日本語に訳さず、その単語自体の感覚を理解して、使えるようにしていきましょう。