寛容性を高め発想力を磨く | 外資系 戦略コンサルタントの着眼点

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戦略コンサルでマネージャーを務める筆者が日々の出来事を独自の視座で書き綴る


新たなアイデアをクリエイティブに発想していくためには、多くのインプットを可能とする土台としての寛容性が重要です。

言い換えれば、いろいろな視点や考え方を柔軟に受け入れて吸収していくことが、新しいアイデアを生み出す発想につながります。

リチャード・フロリダは「クリエイティブ・クラスの世紀」で、ゲイや芸術家、多様な人種がいるような寛容性を持つ地域と、高い経済成長を経験している地域の強い相関関係を認めています。

寛容性の高い地域では、クリエイティブな能力が広範囲に利用されるとともに、移民の力も活用され、多くの才能を惹きつけるなかで新たなイノベーションを生んできたと述べています。

個人においても同じことで、多くの意見を柔軟に吸収できる人は、新たな着想を多く得る機会があるはずです。

インプットのないところに新たな発想は生まれません。


そう考えると、多国籍の多様性の中で喧々諤々の議論をするMBAの経験やロンドンオフィスでの経験は、個人的には寛容性を磨く上で極めて貴重な経験でした。
(以前もこの点についてはMBAの価値として書きました。こちら 。)


今後も新たな発想を仕事の中で生み出し続け、またグローバルな環境でマネジメントの仕事に関わっていくためには、仕事の中で意識的に多様な意見を受け入れるようにしていくだけでなく、多様性の中で仕事をし、寛容性を高めていくような経験がさらに必要だと感じています。