ロッテリアで“絶妙ハンバーガー”を食べました。
もしおいしくなければ、お金をお返ししますというキャンペーンでニュースとなったあれです。
確かにおいしかったのですが、どこかで食べたことがあるようで、新鮮味は感じませんでした。
考えてみれば、最近はモスバーガー、フレッシュネスバーガーだけでなく、ベッカーズバーガーなどの競合や、レストランでの高級ハンバーガーなど、高価格帯ハンバーガーが増えているなか、高級路線ハンバーガーでの差別化はますます難しくなっているように感じます。
高級路線バーガーが増えてきたのは、ファーストフードを牽引してきたマクドナルドの影響に負うところが大きいと、こんさるくんは考えます。
ここ5年程度のファーストフードの市場推移をみると、マクドナルドの一人勝ちで、他のチェーンはシェアを減らしていきています。
マクドナルドがシェアを増やしてきた要因をもう少し詳細に見ると、お客さんあたりの単価はほぼ横ばいで推移しているのに対して、来店客数が増えてきています。
つまり、以前よりもお客さんを増やすことに成功しているのです。
これは、短時間オペレーションの徹底と、作り置きをやめ、注文されてからハンバーガーを作る“メイド・フォー・ユー”システムを導入したことで、商品のフレッシュさを改善できたことが要因のひとつといわれています。
今は、オーダーからラッピングまで、なんと50秒で作れるシステムです。
(メイド・フォー・ユーシステム)
さらに、もっと大きい要因として、100円マックなど、とにかく安い商品を揃えることで、多くの顧客に頻度高く来店してもらえるようになったことも挙げられます。
(本来だったら単価も落ちるのですが、そこは、地域別価格の導入で実質的に一部では値上げしたり、サイドメニューを充実させて、単価を維持しました。)
このマクドナルドの戦略の成功が、先ほど述べた、他のチェーンを高級路線バーガーに競合を走らせる理由となりました。
直感的には、他のチェーンもマクドナルドが成功した低価格戦略を全面的に後追いするのがよさそうですが、何故、他のチェーンはそうしないで、高価格に行こうとするのでしょうか?
実は、他社にはマクドナルドと同じ戦略を踏襲できない理由がそこにあるのです。
続きは明日。