【おおすみ衝突】釣り船４人、救命胴衣なし 往来危険容疑で両船聴取
海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」（奥）と衝突し転覆した釣り船＝１５日午前１０時、広島県大竹市
広島県大竹市沖の瀬戸内海で、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と衝突した釣り船が転覆した事故で、第６管区海上保安本部（広島）は１５日午後、釣り船の男性４人が事故当時にいずれも救命胴衣を着けていなかったと明らかにした。
運輸安全委員会の船舶事故調査官は現地での原因調査を開始。６管本部は、業務上過失往来危険容疑で、おおすみの乗組員と救助された釣り船の男性２人から事情を聴くとともに、両船の船体を確認するなどして事故の状況を調べている。
６管本部によると、意識不明の重体となっている船長の高森昶さん（６７）と大竹宏治さん（６６）は、山口県岩国市の病院の集中治療室で治療中。搬送されていない寺岡章二さん（６７）と伏田則人さん（６７）にけがはないという。
事故は午前８時ごろ発生。おおすみは釣り船が転覆後、海上に投げ出された４人のうち高森さんら３人を救助した。伏田さんは付近を航行していた作業船が助けた,rmtssp。