ハンニバル | 桜さんの映画鑑賞日記

ハンニバル

ハンニバル 2001

HANNIBAL


東宝
ハンニバル スペシャルプライス版

監督: リドリー・スコット Ridley Scott

出演: アンソニー・ホプキンス Anthony Hopkins ハンニバル・レクター
ジュリアン・ムーア Julianne Moore クラリス・スターリング
ゲイリー・オールドマン Gary Oldman メイスン・ヴァージャー
ジャンカルロ・ジャンニーニ Giancarlo Giannini リナルド・パッツィ刑事
フランチェスカ・ネリ Francesca Neri アレグラ・パッツィ
フランキー・フェイソン Frankie Faison バーニー
レイ・リオッタ Ray Liotta ポール・クレンドラ
イヴァノ・マレスコッティ Ivano Marescotti カルロ
ヘイゼル・グッドマン Hazelle Goodman イヴェルダ(麻薬ディーラー)
ジェリコ・イヴァネク Zeljko Ivanek


「羊たちの沈黙」から10年、あのハンニバル・レクター博士が再びスクリーンに戻ってきた。

トマス・ハリスの同名ベストセラーを「ブレードランナー」「グラディエーター」のリドリー・スコット監督が映画化。レクター博士は前作に続きA・ホプキンスが、そしてFBI特別捜査官クラリスはJ・フォスターに代わりジュリアン・ムーアが演じている。あの惨劇から10年、レクター博士からクラリスに1通の手紙が届く。

そこには“クラリス、いまも羊たちの悲鳴が聞こえるか教えたまえ”と記されていた……。




★★★★★☆☆☆☆☆

不評なこの作品も観ていなければ「羊たちの沈黙」も評価できないと、

こちらは初めて観賞しました。

前評判が悪かったことからなんの期待もしなかったので、

そんなに悪いつまらない作品とは思わなかった

けれども2回観ようとは思わない。

やはり誰もが思うように主役が今イチ(今3くらい)

これならば全く逆の発想でニコール・キッドマンとか別の個性でもよかったのでは?

ターミネーター3」とどちらがいいかというくらいダメでしたね。

クラリスの真剣な強気とか弱さと無邪気さが・・

まるでジュリアン・ムーアはただのインテリFBIに見え、

メリル・ストリーブに見えてしまいました(爆)

クラリスの姉とかの設定に変えてもよかったり・・

この違和感は最後まで付きまといました

あとゲイリー・オールドマンのあの役は・・なんであんな役ばかり(泣)

レクターが自在に犯行計画を実地してゆくので、

羊たちのような怖さは全く感じず、

恐怖よりは不快感のみのグロ映画になってしまった。

脳ミソを食べるシーンなどは「魔宮の伝説」のほうが優秀だし、

おかしくて逆に笑えてしまったくらい。

よかったところは刑事が賞金目当てでレクターを売ろうとしたくだり。

あれはダンテの歌曲にかけての制裁なのですが、

これはこれで羊たちのクラリスに対するトラウマ探しと同じですね。

こちらでは先祖の首吊りのトラウマを使うわけですが、

もう完全にホラーしていますね。

羊たちではゲイ団体から抗議が起きたそうですが、

こちらはカトリックから抗議が起きそうな感じです。

これではカトリックは悪の宗教みたいな描かれ方で、

これを主体にむしろホラーにすればよかったと(苦笑)

その場合クラリスは必要ないわけで、

結局今回の2作目も私はいらないとさえ思っている。

あれだけレクターが活躍すればいらないかなと。

むしろ出さずにでも映画として成立できそうです。

レクターの回想シーンや独り言にしたら面白そうだ。

よかったのはあと・・音楽くらいですね。

とにかく私はやはりリドリー・スコットとは「エイリアン」以外は相性が悪い

大きな理由に画面の青黒さが苦手だということ・・

ヤヌス・カミンスキーの撮影する最近のスピルバーグの作品も色は苦手。