ハリーの災難
監督: アルフレッド・ヒッチコック Alfred Hitchcock
出演: エドマンド・グウェン Edmund Gwenn
ジョン・フォーサイス John Forsythe
シャーリー・マクレーン Shirley MacLaine
ミルドレッド・ナトウィック Mildred Natwick
ローヤル・ダーノ Royal Dano
バーモントの田舎町を舞台に、一人の死体をめぐって起こる騒動をスラップスティック調に描いたコミカルなスリラー。ハリーという男の死体が発見された。
妻は自分が殴ったために死んだと思い、死体を隠そうとする。
だが、彼を殺したと主張する人物は他にも存在していた。
彼らは誰が真犯人が知らぬまま、ハリーの死体を担いで犯罪を隠蔽しようとするが……。
★★★★☆☆☆☆☆☆
これは・・合いませんでした。
次々と用意されるネタがいつ出されるかのみの興味で、
しかもそのネタを出すシーンがかなり予測できます。
ヒッチ・コックの映画は次の展開がわかりやすく、
最悪最初からエンディングが読めてしまうのです。
今の作品に出尽くされたネタなのかもしれませんが、
テンポが遅いのと緩急がないのとさらに、
私が氏の作品のコメディが全く笑えないところがネック。
紙芝居のように次のネタが丁寧に用意され、
先の先まで読めてしまうのでサスペンスの妙が少ない。
最後で意外な結末となってもそこまでだらだらと見ているので、
あまりびっくりはしないのです。
そして映画のお約束が守られすぎている。
最初と最後は繋がっている。
だいたい犯人は最初に主役の近くに出てくる等・・
シャーリー・マクレーンはかわいかったのですが・・
あと叙情的な景色も悪くはない。
しかし同じようなブラックサスペンスでしたら、
違う解釈の、死体は動かさずの「ロープ」のほうが面白い。
死体が動く面白さは「第三の男」のほうが格段にいい。
もしこの二作を未見でしたらぜひお勧めします。