映画『小さき勇者たち～ガメラ～』感想
先日テレビ放送されていた『小さい勇者たち～ガメラ 』の感想を。
スミマセン、放送があったことは知らなかったんですが、うちのDVDに弓削君が出演している作品の名前を登録してあったので勝手に録画してくれていました。スゴ録機能が役に立つ日が来るなんて！
映画自体は映画館に観に行っていたので初見ではなかったのですが、上映されたのが1年ぐらい前だったと思いますのでさすがに詳細をあまり覚えていませんでした。（あの役人達のシーンとか…）
私は『ガメラ作品』を見たのはこの作品が初めてで、且つ唯一なので他のガメラ、もしくは怪獣映画と比べることは全くできないのですが、そんな怪獣映画超初心者の私にとってはとても観易い作品だな、と思います。
怪獣映画っていうよりも少年の成長記として、見終わった後すがすがしい気持ちになれる映画でした。
テレビで改めて見ても、前半の伊勢志摩の小さな町での小ガメラ（トト）とのふれあいのシーンが印象に残りました。自分自身が海辺の町出身なので、個人的に凄く懐かしく思ってしまい、むしろガメラというよりもその情景に心奪われてしまいました。
もちろんこのトトがめっちゃめちゃ可愛いということもポイント高かったです。撮影でトトを演じた亀はCGなどではなく本物のケヅメリクガメなのですが、この子がほんっと可愛い！黒目がくりっとしてて小さな足でちょこちょこ歩いて。あっという間におっきくなっちゃうのがもったいないと思ってしまいました。
※実際のケヅメリクガメもガメラほどにはなりませんがすぐに大きくなるそうなので飼う際にはよく考えてくださいと映画館にもパンフレットにも、また公式HPにも注意書きがされています。ペットを飼う時は慎重に！
トトが厨房に迷い込んでしまうシーンは前半の見せ場の一つだと思います。主人公達がスケボーで遊んでいる映像と合わせてトトのプチ冒険が映されるのですが、ひくーい視点からものを見ると普通のありふれた光景も凄く怖いものに見えますね。自分の体よりも大きい包丁が降ってきたらそりゃ炎も吐きますよ！（ガメラしか吐けませんが）
このシーン、歴代のガメラを見ている人ならわかるそうですが、包丁型の敵怪獣がかつていたんだそうですね。そういった感じでところどころに過去作品へのオマージュがちりばめられているそうです。…わからないのがちょっと残念。
映画前半のほのぼのした雰囲気を一気に吹き飛ばす突然の敵怪獣の襲来。
こいつがホントに悪いやつです。もう悪い所しかない感じ。意味なく暴れて意味なく人間を貪り食います。
そんな大暴れ野郎に立ち向かうちょっと大きくなったトト！体長8メートル！
8メートルと聞くと相当でかい気がしますが、この大暴れ野郎はそれを大きく上回る体長なのでもうぜんっぜん大人と子供の差みたいな感じになってます。しかも大人気ない大人。
志摩大橋までの距離をゆったりとトトを追い詰めながら歩く姿は迫力あります。うろこが気持ち悪いです。
橋に追い詰められたトトですが、体は子供頭脳は大人で（違う番組です）頭脳プレイで勝利。しかし負傷を追ってしまい、自衛隊に名古屋に搬送されることに…。
ここから舞台は名古屋に移るのですが、離れ離れになった透とトトが再び出会い、そして別れることになります。
卵から孵ったばかりの小さなトトが大きくなって戦うように、透も強く成長していきます。
どうしてガメラが人間の味方になって、人間を守ってくれるのかはわかりませんが、敵を巻き込んでの自爆という道ではなく自分も生きることをトトが選択したのは間違いなく透と過ごした時間のおかげだと思います。
さてさて、肝心の弓削君ですが、クライマックス近く、透から赤い石を受け取って成長したトトがジーダスと最後の戦いに挑むところで出てきます。自衛隊の隊員役です。
最初のころは今か今かと待ちわびていたんですが、物語が進むにつれて物語の方に集中していた為、弓削君出演ということをすっかり忘れていました（笑）。
戦いの場所間近にいる透達を避難させるためにやってきて、トトの胸のしるしが赤く光るのを見て「アレは自爆の兆候なんだ」と透に告げる役目です。自衛隊のチームリーダーっぽい？
出番はそれだけですが、アップでも写りますし、なにより自衛隊の制服姿（っていうかアーミールック？）が珍しいのでちょっと得した（？）気分になります。制服姿はちらりとガメラ公式HPのギャラリーで見ることができます。
見終わった後、ちょっと物悲しいですが爽やかな気分にはなれる夏物語なので、これからの季節に見るにはピッタリだと思います。ちょっと海水浴に行きたくもなり、海辺の食堂でご飯食べたくなったりもします（笑）。
私も久々に里帰りをしようかと思ってしまいました。
