娘が寝る前、寝室でいつも絵本を読んでいるのですがその中でもリクエストされると「やった!」と思ってしまう絵本。それが『おやすみなさいおつきさま』です。

マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本と言えば

詩的なものが多く、読むと言葉の魔法に包まれて

親子ともにとても温かい気持ちになります。


ブラウンの絵本を読むなら、まず最初にこの絵本を読んでほしい!

と思う絵本は『おやすみなさいおつきさま』です。


息子も小さい時からこの絵本が好きで、最近は娘もとても気に入っています。


マーガレット・ワイズ・ブラウンの書いた原書では

韻を踏んでおり、響きがとても美しいので

一度は原書で読んでもらいたい絵本なのですが

日本の小さな子に読むのなら、やっぱり日本語訳の方が身近でいいと思います。


「おやすみ くつした」


など、主人公が身近な物におやすみという姿は

自然な子供の姿で、読み手の子供も親近感がわきます。


夜寝ることは、子どもに撮ってはちょっとさびしいことですが

こうして身近なものにおやすみと言っていくと

なんだか穏やかな気持ちになり、寝ることが怖くなくなってきます。


優しい気持ちで、身の回りの物に見守られるようにして

眠りについていく主人公と読み手が重なるり、穏やかな眠りを誘います。


さっきまでは「早く寝なさい!」などと子どもに言っていた私も

この絵本を読んでいると、だんだん優しいママになっていくから不思議です。


これが、マーガレット・ワイズ・ブラウンの綴る言葉の力といっていいでしょう。


訳者の瀬田貞二さんは、ノリのいい訳が多い印象を受けますが

この絵本を、お母さんが子どもに語りかける美しい日本語で訳しています。


その訳ときたら、子どもが口ずさみたくなるような

そんな穏やかな日本語訳です。


この絵本を読むと、「おやすみ」という日本語は、

こんなにも安心できる言葉なんだなぁと、改めて気づかされます。


瀬田貞二さんの訳は、人によっては固い印象を受けるようですが

私は彼の日本語訳はとても美しいので大好きです。


子どもに美しい日本語を届けたい


そんな思いを込めて、この絵本を訳したのが伝わってきますから・・・


マーガレット・ワイズ・ブラウンの他の作品でお勧めなのが



『ぼくにげちゃうよ』は3歳くらいから読める絵本です。

母親の子どもへの愛をひしひしと感じます。

子どもは安心し、ママは癒されることでしょう。

特に男の子に甘えん坊な男の子がいるママにお勧めです。


そしてその頃一緒に、寝る前に読む絵本として

『おやすみなさいのほん』もおすすめします。

宗教的な要素が入っている絵本ですが

石井桃子さんの訳がとても素敵で、穏やかな眠りを誘います。


好みが分かれる絵本なので、一度図書館などで読んで

中身を確認してから購入することをお勧めします。


乗り物も出てくるので、男の子は喜ぶかもしれません。

息子も乗り物が出てくるところはとても気に入っていました。


マーガレット・ワイズ・ブラウンの絵本は、黙読ではもったいない!!

親が子どもに読むからこそ、良さがわかる絵本なので

是非読み聞かせをして、親子で楽しんでください。


私もブラウンの絵本はかなり図書館でも借り、子どもに読みました。

我が家にはブラウンの絵本は7,8冊くらいあるのですが

どれも子供たちのお気に入りです。