9.NEW JAPAN CUP 2013トーナメント1回戦(時間無制限1本勝負)
×中邑真輔vsデイビーボーイスミスJr.○
[13分6秒 ジャンピングボム→エビ固め]
評価:★★★★★★★☆☆☆
フォト:16枚
寸表:覚醒したデイビーボーイ・スミスJr.・・・なんて奴だ。こいつのシングルマッチは初めて見たがバネもあり重みもありスープレックスも切れがある。恐ろしい・・・鈴木軍はこんな隠し球を温存していたなんて・・・・
確かにK.E.SはIWGPタッグ王者組。だが、あくまでタッグだ。キラーボムにしても相方のランスがいなければ成立しない。俺はタッグとシングルは別物だと思っているからデイビーボーイ・スミスJr.の実力ってのは未知数だった。
恐らく新日本に来てシングルをやったのはこの真輔戦が初じゃないか?まあ初めてじゃないにしても俺は見るのは初めて。真輔の攻撃を喰らってもくらっても二の腕あげてヘッチャラというわけじゃないがなんか効いてないんじゃないか?っていうくらい不気味かつ鋼の鎧を纏っている筋肉が絶大なる魅力を唆る。
新日本で一番強い男と言われている中邑真輔がまさかの1回戦敗退!IC王者挑戦を表明しているデイビーボーイ・スミスJr.とのタイトルマッチが濃厚となった。
真輔が1回戦敗退ってのは初じゃないか?何にしても中邑真輔ってのは優勝候補になっている存在だし何を隠そう俺は両国のタイトルマッチは棚橋弘至vs中邑真輔になるものだとばかり思っていた。
確かにまた棚橋弘至vs中邑真輔?って思う人もいるかもしれないがもう都内だと3年やってないんだよね。二人共砦王者として価値観をマックスに上げた状態だからそろそろ都内でやるのかな?なんて予想はしてたけど・・・その夢を早くも打ち砕いたデイビーボーイ・スミスJr.・・・恐ろしい・・・・裕二郎・・・ご愁傷様。
序盤、両者がロープ際へもつれ、中邑が全身を脱力してロープブレイク。そこから、スミスが豪快な首投げで叩きつけ、ヘッドロックで絞る。
その後、スミスがショルダータックルを繰り出すが、中邑が受け止めて筋肉ポーズを披露。そして、カウンタートーキックでスミスの動きを止め、首に片脚をかけてバク転で着地。
さらに中邑は、スミスをコーナーに追い込んで踏みつける。しかし、スミスが強引に立ち上がり、中邑を場外へ叩き落とす。そして、鉄柵攻撃を食らわせ、試合の主導権を握る。
リングへ戻り、スミスがチキンウィングアームロック。そのまま中邑を持ち上げると、全体重を浴びせてマットへ叩きつける。そして、なおもチキンウィングアームロックで絞り上げるが、中邑は辛うじてロープへ逃れた。
これで腕に大ダメージを負った中邑は、串刺しフロントハイキックをかわし、エルボー連打で反撃。しかし、スミスがショルダーアームブリーカーの形で中邑の両脚を宙に浮かせ、バックドロップで追撃。
次にスミスはパワーボムを狙うが、中邑がウラカン・ラナで切り返す。そして、ジャンピングカラテキック、バイブレーション式踏みつけ攻撃で追い討ちをかけると、スミスをコーナー最上段に固定し、ガラ空きのボディにランニングニーアタックをお見舞い。
だが、スミスがジャンピングニーアタックで巻き返し、両者がエルボーとフロントハイキックを打ち合う。そして、スミスがパワースラムで中邑の動きを止め、ジャックハマーからフォールするが、カウントは2。続いてシャープシューターを狙うも、技が極まる前に中邑がロープエスケープ。
苦しくなった中邑は、ハンマースルーを切り返して膝蹴りを打ち込み、フェイント式ニールキック、スリーパーホールド、バッククラッカー、リバースパワースラムで逆襲。さらに、顔面パンチでスミスをのけぞらせ、ジャンピングボマイェを食らわせる。
ここで中邑はボマイェを放つが、スミスが受け止め、タイガースープレックスホールドで逆転。そして、フロントハイキックからブレーンバスターの体勢に入るが、中邑が頭部に膝蹴りを放って脱出。
続いて中邑はキックを放つが、スミスが受け止めてパワーボムホイップで再逆転。追い詰められた中邑は、パワーボムをウラカン・ラナに切り返そうとするが、スミスが倒れずにそのままシャープシューターを極める。そして最後は、豪快なジャンピングパワーボムをさく裂させ、優勝候補の中邑を撃破した。
試合後、鈴木、TAKA、タイチが乱入し、中邑を暴行。そこへオカダと外道が現われるが、鈴木軍が返り討ちにし、リング上を完全に占拠した。
そして、鈴木がマイクを掴み、CHAOSならびに新日本ファンに罵倒を浴びせる。
鈴木「オイ! よえぇな、オマエら!! ハハハハ!オイ、新日本!それからCHAOS! テメーらよえぇのばっかだな、オイ!! 俺たちのほうがつえぇんだよ! 『NEW JAPAN CUP』、俺たち鈴木軍がいただくぞ! なぜならば・・・鈴木軍!イチバーン!!」と続け、意気揚々と引き上げた。
「今夜は、中邑をシャープシューターと、ジャンピングパワーボムでブチのめした!
俺が『NEW JAPAN CUP』を優勝して、中邑の持つIWGPインターコンチネンタルのタイトルを獲る。
俺達のキラーボムの前では、中邑は敵ではない」
「オイ、『NEW JAPAN CUP』、俺達の目的はただ1つ。『NEW JAPAN CUP』の全てをいただくぞ! 声援も、星も、賞金も全部俺達がいただくぞ。その上で、ベルトも俺達がもらうぞ。
いいな? なんで俺がこんなこと言うか、教えてやろうか? 知りたいか? 知りたいだろ? なぜならば……鈴木軍、(全員で)イチバン!! だからだよ~ん」
「フア! お・も・し・れえじゃねぇか! ハーリー・スミス? デイビーボーイ? スミスJr.? スゲー衝撃、スゲー痛み……身体が、(頭を指して)ここが忘れねーうちに、もっかいやってやっても、いいぜ?」