現在、Laborという全11回の授業が終わったところ。
Laborとは言葉の通りラボで行われる血液検査や、尿検査、糖尿病検査など諸々の検査について学びました。
もちろん実際自分たちがラボで検査を行うのではなく、検査結果をもとにどういった疾病がそこから読み取れるかという事を学んだので、かなり本格的なお医者さんの知識を詰め込まなければならない授業でした。

といっても、私は9月中旬に入校したので、このLaborの授業は6回目から参加。
すでに1年前から勉強を進めている人達もおり、前知識として、血液の内容、尿がどう作られるか、ホルモンのしくみなどを知っていないとかなりきつい授業で、新入生にとっては「アンラッキーな勉強スタート」By学校責任者 となったわけです。
日本のアロマセラピストの試験内容も、内分泌、免疫、泌尿器が含まれており、これなら大丈夫かもと思ったのが間違い。もっと掘り下げた細かい内容を学ぶ事となり、3時間の授業はきつかったー!
さらに今週木曜日にはLaborの総まとめテストがあり、他のみんなはかなり勉強してるようです。
私は、あきらめモード。
先生も「新入生には関係ないテスト」と言ってるので、赤血球・白血球の正常値、白血球の免疫システムを頭に叩き込むだけでよしとしようと、今から楽観的に考えているのは、ちょっとやばいかしら?

先日友人たちと食事中に、偉そうに免疫の話をしてしまい、免疫とは、かなり論理的かつ合理的なシステムなのに、説明した内容が合理的でなく、「あれ?あたしの覚え間違い?」と焦って調べまくりました。
勘違いしていたのは、「自律神経の交感神経優位のときは白血球の数が低下する」ということで、これは、日本人の免疫学者安保徹氏の研究結果であきらかになったことによると、白血球のすべてが低下する訳ではないらしいと。
免疫にあまり興味のない人には、私が何に勘違いしたのかということ自体忘れてしまうんだろうけど、こりゃいい機会と、調べて人に伝えるという最高の勉強法で私自身、頭に入る事ができました。

以下が友人たちに送ったメール。

さてみなさま、 
あのときに白血球の話をしたと思うんだけど、偉そうに話しておきながら、私もなんだか論理的でないなーと思って調べてみました。
長くなるので、自律神経と免疫システムに興味のある方はお読み続けくださいませ。
興味なければ無視してくださいな、よろしくー。

まずは自律神経の説明から。
自律神経は二つに分かれてます。
交感神経(戦う神経:血圧上昇、気道拡張、消化器官の動きが抑制)
副交感神経(休息神経:血圧下降、気道収縮、消化器官の動き活発)

というように昼間の活動中は交感神経が優位に働いているんだけど、ご飯を食べたり、休息を取るときには副交感神経にスイッチが切り替わるわけ。
だから、日本のサラリーマンがお昼に立ち食いそばでチャチャッと食べて仕事に戻るというのは、交感神経優位のまま=消化器官の働きが抑制されているのに物を食べてしまう事で、消化不良を起こしたり、胃の疾患が増えたりしちゃうそうです。
副交感神経にスイッチが入ると、気道が収縮するわけだから、寝入りばなにぜんそくの発作がひどかったりするのは、論理的に合ってるんだよね。便秘気味の人も副交感神経にうまくスイッチが切り替わらないから、消化管の蠕動運動が促進されないわけなのよ。

これに免疫システムがどうかかわっているかというと、
自律神経支配による白血球の調節があるというのは事実で、
戦う神経のときに白血球数が低下するというのは、一部合ってて一部間違ってたの。

まず、白血球の種類を大まかに3つ

顆粒球(かりゅうきゅう)(化膿性の炎症に活躍)
リンパ球(ウィルス、異種タンパク、アレルギーに活躍)
単球(マクロファージといって何でもとりあえず異種のものを食べちゃう貪食系)

交感神経優位のとき(戦う神経)に増加するのが顆粒球で、細菌感染に備えて体が準備してるということで、理にかなってるよね。
副交感神経優位のときは、休む神経なわけだから、ものを食べたりして体のなかに入ってくる異種タンパク質の侵入にリンパ球を増やして準備してるという訳。

ストレスと交感神経の過剰によって増えた顆粒球は暴走して、普段は攻撃しない細菌を攻撃したり、内臓の組織や人体の粘膜を激しく傷つけて炎症を起こしたり、細胞を破壊する事にもなるみたい。
敦子さんが言ってた、産休前のストレスによる胃の不調はまさにこれだったと思うのよね。

だから、やっぱり過剰なストレスは良くない!という結論に至る訳です。