江戸時代から信仰を集め、「駒込大観音」として知られる東京都文京区の光源寺の観音像を巡り、制作した仏師の遺族が「同意なく像の頭をすげ替えられた」として、同寺などを相手取り、元に戻すことや謝罪広告の掲載などを求めた訴訟の控訴審判決が25日、知財高裁(飯村敏明裁判長)であった。

 1審・東京地裁は元の頭部に戻すように命じたが、同高裁は戻す必要はないとした上で、事実関係を記した広告を宗教専門紙などに掲載するよう命じた。

 判決によると、先代の住職は1987年、観音像の再建を仏師に依頼。93年に完成したが、にらみつけるようなまなざしに見えることから、参拝者らから「慈悲深い顔にしてほしい」といった声が上がった。このため現住職が2003~06年、仏師の弟子に依頼し、頭部を作り直してすげ替えた。判決は、すげ替えについて著作権侵害を認定。そのうえで、「頭部を新たに制作し交換した行為には相応の事情があった」と述べ、元に戻す必要まではないと判断した。

<強盗>パチンコ店から300万円と景品 東京・江戸川(毎日新聞)
官房機密費全面公開へ 首相明言(産経新聞)
<郵政改革>郵貯上限2000万円に引き上げ…概要を発表(毎日新聞)
<B型肝炎訴訟>36人が追加提訴、原告419人に(毎日新聞)
「モデル面接」の20歳女性に乱暴の容疑で芸能プロ経営の男逮捕 「合意の上」と否認(産経新聞)