サラリーマンの悩みあるある その3 〜実践ビジネスメール編〜 | Edmondのブログ

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20xx年、時は知人の監視網に包囲されたSNS全盛期…言いたいことも言えないこんな世の中に典型的なニッポンのサラリーマンの心の叫びを書いていきます。テーマは古今東西・老若男女・硬軟問わず何でも取り扱います。

厳密には、悩みではありませんが、ニッポンのビジネスマンに特徴的なビジネスメールでの使いまわしや表現について考察してみました。


社会人になりたてのときは、なんじゃこら?!というような表現が多くて仰天しましたが、怖いものでそれにもすっかり染まってしまった自分もいます。


そんな自分のサラリーマン生活の振返りの一環として、「この表現よく使うけど、なんだか違和感が・・」、というものを棚卸ししてみたらこれが出るわ出るわ。

あまりに多すぎると続編もありえますが、まずは思いつくままに書いてみようと思います。

1. 一人称の呼称
小職、小生、当方、弊方、下名、当員、弊員、私、僕・・・etc
 
 
◆自分は「何派」か
 
さすがに、「俺」は見たことありませんね。笑


ちなみに私は、「当方」、「弊方」派です。弊方、というのは恐らく本当は言葉としてないのでしょうが、あらゆるPCやモバイルに辞書登録して活用しています。


なぜかというと、小職、小生という言葉が嫌いなのです。なんか、そこまで自分を卑下しなくても…と感じてしまうからです。

一方で当方、弊方には何となくニュートラルな感じがある。ま、これだけ選択肢があると、完全に好みの世界になってくるので、正解は無いと思っています。
 
 
◆曲者、「下名」
 
下名、というのは聞いたことがない人もいるかもしれません。

某有名財閥グループの方々の中では頻出する一人称です。最初に見た時は、何!?と思いましたが、不思議と慣れるもので、お客さんに合わせて使っている同僚もいました。

これはよく調べると、広辞苑にも載ってある言葉で、「下」には、へりくだる意味が含まれているようです。私は当初、「メール本文の"下"に署名が書いてある私、のことですよー!」、という意味で使っているのだと自分で納得していましたが…

 
と、いうことで、未だかつて小職、小生、といったポピュラーな謙譲表現?のものでさえ使ったことのない自分は、尚更、下名、も使わないでおこうと決心したのでした。
 

 
◆自分の名前を書いちゃう 

また、変化球としては、文中に自分の名前を登場させる猛者もいます。

「そこで田中はこう考えました。…中略…」 といった感じです。

これはおじさんに多い印象。もちろん、不採用。笑
 
 
2.先方への敬称
さん、様、殿、女史、君、-san
 

◆女性にも「殿」??
 
社内は基本的に役職のある人には○○課長、とか、相手の出方によっては「さん」で統一しています。これが一番便利と思っています。


しかし職場環境が変わると、これまた文化が違うもので、社内でも必ず「殿」をつける会社も結構あることを知りました。

自分は嫌だったのですが、自分もそこで働くようになったら従わざるをえない。不思議と順応してしまっています。


しかしここで必ずぶち当たる壁が、同僚の女性に対してメールを出す場合。
 
女性に「殿」と付けるのか?ということ。
 
結局、他の皆さんに倣って付けていますが、「殿方」のイメージが強い殿を女性につけてしまうこのモヤモヤ感は拭い切れていません。
 
 
◆役職には敬意が含まれているか
また、役職をつける場合には、私は役職のみ派だった。たとえば、〇〇課長、〇〇部長、など。
 
だがしかしですよ、会社によっては〇〇主任殿、といったように役職にも「殿」が登場するのです。


これにも慣れなかったのですが、これで育ってきた人からすると、〇〇主任、と呼び捨てにするとは失敬な!となるらしいのです。
 
どちらが多数派なのかを判断するにはまだサンプル数が足りないのですが、迷ったときには付けておいた方が間違いがないのでしょう。

 
◆さん、"san"
結局、社内の人には「〇〇さん」、社外の人には「〇〇様」が、特に役職の無い人にはオールマイティーな呼称として重用しています。

 
また、海外の方と仕事をしていると、メールの冒頭に"Dear Bob san"のように、Mr.やMs.の代わりに使うことが多くて、最初は面食らいました。


しかしこの"san"は中々便利。海外の方も日本人に対して、Dear Tanaka-san、と返してくるのが結構普通で、日本人と少しでも仕事がしたことがある外国の方ならほぼ100%、"san"の使い方と意味を知っています。 

 
"san"は通常の会話にもよく海外の方は親しみを込めて言ってくれます。"san"の普及度には、もしかしたらsushi、ぐらいに中々目を見張るものがあるのです。


 
◆君、"khun"
なお、女性やニックネームによくつける"chan"の認知度は"san"にも負けず高いのですが、「君」、"khun"は海外では殆ど知られていません。まぁ知る必要もあまりないでしょうけど。

 
 ちなみに、タイ王国では"khun"(日本語の「君」と発音はほぼ同じ)を相手の名前の前に付けると、最大限に敬意を払った呼称になります。

Khun Tanaka、と呼ばれるのはかしこまった席上でのことか、すごく目上の人、と捉えられているということです。
 
更なるトリビア。今年になってタイにはコンビニで皆様おなじみのローソンが現地パートナーとの共同出資で進出しましたが、タイ国内では、あのヒット商品「カラアゲくん」は「khun・カラアゲ」というネーミングで親しまれております。笑
 
 
◆女史
これって一体何なんでしょうね。なんかものすごくイカツイです。メール文中ではたまに見ます。「出席者:田中部長、高橋課長、伊藤主任、山田女史」といった感じで。。役職ではないのは確かですが、かといって呼称なのでしょうか?
 
一度調べたことがあったような気がしますが、調べたページの記載内容が不明瞭で結局何のことだかよくわからず、まぁ自分は使わないからいいや、と思って放置しています。誰か正しい使い方と意味、例文を教えて下さい。
 
 
3.ありそうでない?または口語では使わない、変換で出てこないなどのマイナー単語たち
架電、前広、別電、為念、etc
 
これ、意味分かりますでしょうか。
 
架電:単に電話のこと。電話での会話。 例文 「架電の件ですが・・・」

前広:まえびろ、十分に前もって。   例文 「連絡は前広に御願いします」  

別電:前の電話、たまにe-mailも指している
例文 「別電にてご連絡しました件・・」なお、別信、とするとメールと分かりやすい

為念:ためねん、念の為、の略語    例文 「本件、既にご存知とは思いますが為念情報共有させて頂きます」
 
 なお、「ためねん」は自分の会社以外で使う人を見たことがなく、もしかすると単なる社内用語かもしれません。何か変な言葉なので嫌いなのですが、これを電話とか通常の会話でも喜々として頻発してくるちょっとイタイ人は、大体、入社2年目・3年目ぐらいのヒヨッコ達です。笑止。
 
 



他にもヘンな単語はまだまだ他に書きたいこともありますが、やはり続編に回します。


 
とりあえず今日はこの辺で皆様ごきげんよう。
 
 
おしまい