で、俺らの死は何か。

ゴミ 塵である。


幼少の子たちは、あれがおじいちゃんの星、あれはおばあちゃんの星、なんてことを言うらしい。

だが、誰も星になりたいなどと心底思って星になった者などいない。


誰も星は見ていたいものなのだ。


できることならいつまでも、月や水星や、澱んだ都会の夜空であっても、

いつまでも見惚れていたいのである。


目の見えない人は? 同じである。常人には信じられない耳で、星を見ているのである。


星になりたくない。星は見ていたいのである、ずっと。


で、俺らの死とは何か。

ゴミ塵芥である。