行って来た。
読み会「災後に読む和辻哲郎」の全分冊読了を、墓参と併せてやってしまおうという企図で(言い出しっぺは坊主。しかし、乗って良かったよ)。以下、北鎌倉は東慶寺の墓苑で撮影。
碑銘を確かめる読み会参加者の面々。経年のため、なかなか文字が読み取れない。
卒塔婆にあらためて目をやって和辻哲郎の戒名を発見。「和風良哲居士」。ええ法名やなあ。
「日本語で哲学する者、出でよ」と和辻は、漢文読み下し的な概念工事をほどこして、西洋由来の「翻訳語」概念に対する脱構築の必要を、言挙げすることなく、実践した。
この墓参では思いも寄らない貴重なご縁も授かった。東慶寺先々代住職・佐藤禅忠氏による「百鬼座禅図」。
東洋大学に学ばれたとのことで仏教学、妖怪学の井上円了との深いゆかりがあるに違いない。
折も折、寺子屋坊主バーの新企画として、井上円了に学ぶ会、勝手にエンタメ妖怪学「百鬼夜行」が起ち上がった矢先のことだった。
和辻の師でもある京都学派の西田幾多郎もすぐそばに眠っている。
〈災後〉に読む和辻哲郎第11回「総集編」は来る11月24日(土)開催。




