経済を理解していると

今世界で何が起きているかを理解することができる。

今ヨーロッパで起きていること

経済圏の統合の余波

であろう。

経済の強い国も弱い国も
ひとつの制度で運営していこう
というのがマーストリヒト条約の理念だ。

もともとひとつの社会だということから
経済から統合していこう
というのがEUの構想である。

EU大統領を輩出して
ひとつの擬似国家として順調に思えた
ヨーロッパが
リーマンショックを機に
転換期を迎えている。


財政危機の問題は
多くの国が直面する問題だ。
日本も例外ではなく。


ヨーロッパの場合日本と違うのは
その財政の原資が日本のような
国債に依存できない点。
である。
経済運営のひとつ財政歳出
の柔軟性がまったくなく、
金融政策に依存せざる終えない点である。

このことは


ここで期待されるのがドイツのような
経済が比較的強い国である。

しかし、ドイツ内でも歳出の削減は
国民サービスレベルの低下に直結するために
反対運動が起こっている。

今後は各国の予算編成に
日本のような事業仕分けの
仕組みを入れるという計画のようであるが
そこで共有価値を見出すのは
相当難しいであろう。

以上のような問題を抱えているにもかかわらず
私は少し楽観的だ。
ヨーロッパの中での経済は比較的
うまく動いている気がする。

EU内貿易は意外と好調で
一部の政治的な問題を抱える国家
以外の国では財政再建が可能であると
考えるからだ。

もちろんスペインポルトガルイタリアのような国が
どれだけ財政再建が可能かによって
今後一定程度までユーロが弱くなることが予想される。

しかし、ユーロが弱くなると輸出競争力が出てくるので
ある程度で回復の局面が出てくるであろう。

特に、今回のユーロ安で
東欧を中心として
輸出産業がかなり盛んになって
回復の道筋が見えてくる。

今後は
輸出製品の動向を注視するべきであろうと
思われる。





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