駐車の誘導はお見事である、床が鉄板で尚且つゴロゴロするがコレは恐らく悪天候のときに車が滑り出さないような仕組みなのだろうなあとか思いながら、洗濯板の上を進んでいくと駐車位置である。
所定の場所にぴたっと止めると船内(船倉)は本当に車を止めておく機能だけしかないので非常に無機質なのだが
やはり漢はこういうシチュエーションというかディテールにドキドキしてしまうので薄暗い船倉の中で喜び勇んでいるGO君の写真を撮る。ぐふふ、矢張りオヌシもオトコよのう。
船倉というか甲板から上に数えて6階層もあるのでそれも驚きだが、コレが驚いたことに船内にはエスカレーターが着いており、ある種の小さなショッピングモールのような体裁を成している。船倉と客室ロビーのテイストが余りにも違うのでその豪華さに毎年「おおっと!」と驚いてしまうが、まあ、流石にワタシは8度目なのでこの豪華さは驚きというより何というかウレシイ。
今年は「絶対に船で苦労しないぞ!」と思っていたので2月の初旬から交渉を続けていたので、船室は1等1号室の1番から9番という連番という縁起(?)のいい感じ。矢張り来年の佐渡も交渉は2月から始めるべなと思ったわけだ。
実は佐渡のフェリーは実質2時間ちょいしか乗らないので、ルーチンとしては
1:船室に荷物を置く
2:食堂でメシを食う(飲む?)
3:上部デッキで写真を撮り楽しむ
4:寝る
なのだが、今年もそれに特に逆らわず事もせずまっしぐらに
2:食堂でメシを食う
に移行する。Rush intoってヤツである。要は腹が減っているのだ。
正直、食べてしまうと超眠くなる>危ない>だから食わない
って事で11時にまともな物を食ったっきりで、ここまで補給がささやかだったので、まあこうなるわなー。
さて、食堂は同じベクトルの猛者がわんさか押し寄せているので、かなり先行したがそれでも大混雑である。
佐渡汽船もこういうときに増員すればいいのに厨房は寂しく2人でグルグル回っている、きっと佐渡に付く頃には
椰子の木の下でバターになっているだろうなあとか思いながら容赦なく佐渡汽船カレーをオーダー。
各員、頼んだようだがカレーを頼んであるのは私だけのようで一抹の不安を抱えながらも席に着く。
通年ながも蕎麦やカツ丼を食うのが常なのだが、今年は船といったらカレーだろ!よこすか海軍カレーみたいなものじゃ!
と思ったのがアレだった・・・普通です(^^;;
まあカレー桟敷の私としては、カレー大歓迎なのでわっしわっしと食べてしまう、
何というか余韻もクソもないのだが、カレーはクイックレスポンスが命だから、まあ飲み物のように消費である。
ふと食い終わって気が付くとみんな未だ悠々と食べている。コレは納まりが悪いぜと思い写真を撮って居ると、皆さん
運転組以外の方々は飲みTIMEである。やー、朝から良く飲むねーと思うがそこはお構い無しである。
どうやら彼らのルーチンはもつ丼の上でビールをやり、タレとお新香と味噌汁でご飯を食べるとか工夫を凝らしている。
うぐうぐとビールを飲んでいるサマが纏まっているのできっと良いルーチンなのだ。
各員が食い終わり、上部デッキに移行して写真を撮り以降と思ったら、イベントホールが輪行袋の集団が占拠していた。
ざっと見80台分はあろうかと言う量だが、未だスタッフが(佐渡汽船ではなく専用に招聘されたロングライドスタッフだが)
持ち込んで整理している所を見るとこの倍は収まるのだろうなあと思いつつ、この輪行旅は出来んなと思い写真を撮る。
恐らくは両津に着き真野まで自走して宿に滑り込んで、レース後はこの逆をたどりフェリーにギリギリ乗るとか
そういう話である。
ロングライドも大事なのだが観光も大事なので矢張り車だろうなあ。
屋上に出ると岸壁で作業しているトラックとボーディング・ブリッジが顕になっていた。
ある種自分が水に浮いているだけで、この景色は航空機と空港のそれとあまり変わらないのだからフェリーって言うのは
結構大掛かりな乗り物なのだなあと感心する。まあ、最大1700人は乗るワケで、そう考えれば飛行機は乗っても4~500人
だから3倍以上のキャパを誇るわけで、水運は偉大だ。すごいすごい。
屋上に出ると各々が写真を撮っているので、その様を収めるというか矢張り陽光の元の撮影は楽しい。
船は岸壁を離れるとすべるように外洋に出て行く・・・ワケではなかった。
今日は結構波があって、まず岸壁を離れるときにかなり傾いていて港を出ると意外とゆれていた。
売店に行くとさすが絶賛朱鷺フィーバー中の佐渡島だけあってお土産の全てが朱鷺化しており軽くビビる。
何よりロケット鉛筆などという昭和のアイテムが朱鷺化していたので、朱鷺牛乳と一緒に購入である。因みに朱鷺牛乳は飲み口を両方引き出すとまるで朱鷺の様になるという徹底振り、此処ぞとばかりに畳み掛けるのが佐渡クオリティーである。
さて、どうにも自分の水平と船体の水平がずれてくるとノウミソがぐにゃーんとなってきて気持ち悪いので早々に退散して寝てしまうことにした。佐渡に着いた後もドライブは待っているので、必要なのは睡眠時間の確保である。
船室で横になって瞬間気が付いたらもう両津港であった寝覚めは恐ろしく良い。要は気を失うように寝たという感じだが、モンスターエナジーでギリギリまで引っ張るとこういう睡眠が出来るようである、赤ベコ(レッドブル)だとこういう感覚は来ないので、意外とモンスターエナジーは優秀かもしれない。
外に出ると空は青々敷く、本州とは違う所に来たから覚悟しろよ!という追い込みを掛けられている様であった。
佐渡に接岸したらもう佐渡の人である、待っているのはロングライドなのだ。
さぁて、どう戦い抜くかな?
続く