違いはプロペシアが5α還元酵素の2型を阻害するのに対し、アボルブは1、2型の両方を阻害します。
アボルブは1型および2型の5α還元酵素の両者を阻害し、テストステロンから活性の高いアンドロゲンであるDHT（ジヒドロテストステロン）への変換を抑制することにより肥大した前立腺を縮小させる薬剤です。
このアボルブを前立腺肥大の治療に使用した方が
アボルブの服用を中止にして長期間経つにも関わらず、
EDが持続する症例が少なからず存在することが分かってきました。
動物実験では
雄性SDﾗｯﾄにアボルブを投与し､勃起能とin vitroの海綿体平滑筋の弛緩反応について検討すると陰茎海綿体内圧は治療群で有意に減少していました｡
アセチルコリン誘発の弛緩反応は治療群で消失し、wash outしても反応は回復しませんでした。
前立腺肥大患者で性的活動が高い年齢層でアボルブの投与は長期のEDを起こしうるので注意が必要と思います。
アボルブでも2型5α還元酵素を阻害できるのでAGAの治療のため，個人輸入をしてアボルブまたは同成分の薬剤を内服している方がみえますが、絶対にやめた方が良いと思います。
髪が増えてもEDになってしまうことの方がミゼラブルです。
