かなり前の日記で続きはまた明日といったきり

次の日書かなかった

腕毛物語1の続きを今頃書きます


前回のあらすじ

腕毛の濃い私

高校時代あまずっぱい恋心を抱き

腕毛を剃るかどうか悩み

結果断毛式

さあ、どうなる!



本編

悩んだ末に剃った腕毛


剃ってみてよかった


つるんつるんおとめ座


夏の暑い昼下がり

校内の広い廊下を大好きな先輩と

隣り合って歩く姿を思い浮かべては


むふふのふ


どんなに半そででも、つるつると女の子らしい腕が恋の予感を連想させる


それからは学校生活が楽しくてしょうがなかった


腕毛の一房や二房でこんなにも気持ちがバラ色になるとは思ってもみなかった

私も女の子だったのだな


(余談だけど女優業をはじめてから

大好きな、ある女優さんは

フランスの女性は腋毛を剃らないのよ

この潔さ!

と言って

夏の時期

半そでやらノースリーブやら着用しながらも

脇からたくさんの毛を出していらっしゃいました。

これには感動したものですが

そんなことを今ふと思い出しました

超余談です)


そして数日後遂に

思い描いていた通りのシュチュエーションが舞い込んできたのです


大好きな先輩

「おっす枝!一緒に帰ろうぜ!」

「は…はいっっっっっっラブラブ!


並んで歩く長い廊下

このままずっと目的地にたどり着かなければいいのに恋の矢なんつってなんつって


なんて思いながら

交わす会話は桃色吐息


自然に二人の距離が縮まっていきます

(私が接近してただけですけど…)

二人の腕がくっつきそうでくっつかなくて

すっと擦れ合った


瞬間


「痛っっっっっ!!!!」


先輩は飛び上がって私から離れました


本当に驚いた顔をして

このパニック具合を言葉に表すなら


豆がはとでっぽうくらったような顔。


ぐらいチンプンカンプンな感じです


「今の何?」


先輩は私に問いかけます


私は気付いていました


一度剃った腕毛を数日放置していた報いでしょう

新しい毛が少し顔を出かけた時の


出来事だったのです


毛の流れと逆の方向に先輩の腕と擦れ合ったのですね…


ジョリジョリというか

針のように刺さったのでしょうね


なんとなくシラをきり通してみました。

きっといまだに先輩は

かまいたちにでもあった気持ちなのかもしれませんな。


そして私は学んだのです


腕毛を剃ればチクチク


剃らなければフサフサ


ならば


フサフサをとる!!!


そうして現在の私に至るのです


あのときの先輩の困惑顔脳裏に焼きついて離れません


まめに処理すればいいじゃん感は否めないところですが

そこは心を鬼にして


剃らん。


ああ

淡い初恋の思い出よ…


           完です。


長々とお付き合いいただきありがとうございました。