生徒会役員共・13話 | k.i.o景

k.i.o景

デザイナー・枝松 聖のブログです。

「生徒会役員共」を観ました。

今日も今日とて桜才学園生徒会はみだりに
話しかけるとみだらな答えが返ってくる日々。

シノ会長の気遣い、そして意外なようなそうでも
ないようなトラウマがあきらかになったかと思えば
OPには延々登場していたロボット研究会の轟さん
が、そのエロティックな嗜好を遺憾なく発揮し、
この期に及んでレギュラー入りを果たす。
放課後、フラグが発生しそうないいムードの津田と
三葉であるが、フラグは全力スルーのまま、いっしょ
に下校するのであった。そしてコトミは…あれっまだ
半分以上残り時間があるのにスタッフクレジットが。

最終回は原作コミックス第二巻までのお話。
時間が余っていようと、第二巻までのエピソードを
終えたら、そこで本編はおしまい、残りの時間は
最終回特別座談会という名の総集編ふう映像が
たのしく展開してゆくという、驚愕の二段構成。

総集編「ふう」というのも、これまでの映像のように
見せかけて、そにじつかなりの割合でねつ造された記憶
(新作カット)が追加されているため。

やりくり上手なようでいて、じつはけっこう手間の
かかったことをやりつつ安定した画面をキープするという、
このシリーズのひそかなすごさを、あらためて味わえました。
それにしてもあらためて観る第1話はえらい気合。

座談会の後についた新番組「マジカルマコ」の予告映像が
すごい。イヤ、来週からは「薄桜鬼」が放送するらしいの
ですが。

もう作品が特定できるくらい、そっくりなカットを混ぜて
パロディ感を出しているけど、そこ以外はデザインから
撮影段階にいたるまで、むやみに「本物」っぽい気合の
入りよう。

白石稔さんが、原作には柳本として存在していた出番を
カットされて、こっちの役名でクレジットされている
のが可笑しい。

妄想を全力ででっち上げるこの作風ならば、この最終回
の構成も納得できます…いや、やっぱり反則だ(笑)。

下世話な物語世界に挿入される金澤監督のリリカルな
感覚と、きもちイイアニメーションとが独特なバランス
だったシリーズの総括として「らしい」お話だったと
思います。
コトミの春のひとときを描いたED映像が綺麗でした。

またなに喰わぬ顔で二期が始まるといいな。

本日の、えっED映像に久行宏和さん!

生徒会役員共(1) (少年マガジンコミックス)/氏家 ト全

¥420
Amazon.co.jp

生徒会役員共(2) (少年マガジンコミックス)/氏家 ト全

¥440
Amazon.co.jp