2010年本屋大賞受賞。
江戸時代、前代未聞のベンチャー事業に生涯を賭けた男がいた。
ミッションは「日本独自の暦」を作ること―。
碁打ちにして、数学者・渋川春海の二十年にわたる奮闘・挫折・喜び、そして恋・・・。
日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語として、
みずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!
びっくりする程歴史の事は知らないし、
文中の算術も天文学もほとんど何の事やら全くわからないので、
買うかどうか迷いつつ、
読む前は敬遠しがちでしたが、本当に面白い!
難解な題材にも関わらず、
作者の文章は軽快で、
分厚い本だけど、非常に読みやすかった。
何よりも、漫画のようになじみ易い登場人物がすばらしい。
最初から最後まで優しい人柄達に感激。
主人公、春海が喜んだり、悲しんだり、時代のうねりの中で、
一喜一憂する様子が目に浮かんできます。
超難解な数学合戦で勝負する男たちが熱い!
改暦に命をかける男たちのドラマが熱い!
映画化されたら主人公は、小栗旬か、松潤かな?