数字の辻褄合わせ増税は破綻を招く(4) | 江田 けんじオフィシャルブログ Powered by Ameba

数字の辻褄合わせ増税は破綻を招く(4)

【今週の直言】
『「数字の辻褄合わせ」増税は破綻を招く(4)・・・月刊誌「Voice」九月号(PHP研究所)より』

 政治家を支配するうえでさらに強力なのが、「ムチ」——国税の査察権だ。大物政治家ほど”すねに傷をもっている”人が多く、この「権力の源泉」には隠然たる影響力がある。

 こうしたやり口に気づいたのは、一九九六年から九八年にかけて、私が橋本龍太郎政権で首相秘書官(政務担当)を務め、橋本行政改革の最大の柱である大蔵省改革を手掛けたときのことだ。

 そこでは大物の自民党議員が、大蔵省の「アメ」と「ムチ」の存在を前に、早々と白旗を揚げたり、途中でコロッと寝返ったりする姿を目の当たりにした。それでもなんとか、大蔵省から金融行政を分離・独立させることには成功した。

 じつはこのとき、橋本首相が「国税庁も大蔵省から分離させる」と言い出した。そのときの大蔵省幹部の反発たるや、金融庁分離のときの比ではなかった。大蔵省から来ている総理秘書官も「総理!そんなことをやっていいと思っているんですか!」と正面切って食ってかかり、やがて山中貞則氏や武藤嘉文氏など歴代の自民党税制調査会長全員に根回しを始めた。結果、孤立無援になった橋本首相は、分離案を引っ込めざるをえなくなってしまったのである・・・

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