エコプロダクツ展に首都高標識看板リサイクルグッズ登場〜その1・ツールボックス編〜 | 大山顕の首都高エコマニア

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首都高の環境への取り組みを取材していきます!ときにはかっこいいジャンクションをご紹介することも!

前回エントリでは、来る12月13日~15日にビッグサイトで行われるエコプロダクツ展に出展する首都高さんのブースの一画に、ぼくの撮ったジャンクション写真をあしらったプリクラが登場するとのお知らせをしました。

で、首都高さんったらほかにもおもしろいものをお披露目するんですよ。それは首都高速道路に設置していた看板をリサイクルして作る、ツールボックス、テーブル、ベンチ、キーホルダー、だ。

首都高のリサイクルグッズといえば"CIRCULATION SHUTOKO"ブランドの、横断幕をリサイクルしたトートバッグが有名だ。すてきだよねえ、あれ。ぼくのまわりでも持っている人たくさんいる。今回のこの看板リサイクルもそのプロジェクトの一環とのこと。

で、先日これらリサイクルグッズが現在製作まっただ中ということを聞いたので、その様子を見てきた。それをご紹介しよう。


■非常電話ツールボックスがかわいすぎる!

まずはツールボックス。これがすごくかわいい!ほしい!ちょうほしい!


↑な!かわいいよね!(まだ組み上がっていないので、さりげなく手で押さえています)


↑裏面はこんな。うわー!これまたかわいい!(まだ組み上がっていないので、さりげなく手で押さえています)


↑こういうふうにぱかっと開くボックス。(まだ組み上がっていないので、さりげ…(略))

「ツールボックス」と聞いて想像していたものよりはるかにすてきなものでびっくり。これが今度のエコプロダクツ展で見られるというわけだ。

この元の看板にはみなさん見覚えがあるだろう。首都高の道路上にある非常電話を示すあの看板だ。


↑もとはこういう一枚の状態のものを切断して、角を丸めたというわけだ。

看板のグリーンに合わせたボディの色もすてき。受話器イラスト面の黄色も映える。


■新潟で作っているのだ

さて、かわいさのあまりいきなりモノを見せてしまったが、実は今回の取材は新潟まで行ったのだということをお伝えせねばならない。そう、これらの看板リサイクルグッズは新潟の三条市燕市という日本有数の工業都市で作られているのだ。

隣り合ったこの2つの市は、江戸時代から続く金物加工で有名な町で、聞けば燕市のカトラリー国内生産シェアは90%を超えるそうだ。すげー!みなさんの家にある金属でできた日本製のフォークやナイフはここで作られた可能性が高い。あと、燕市っていい名前だよね。


↑ぼくが人間を撮るのが下手なのでかしこまった風になってしまいましたが、すごく気さくな方でした、吉田さん。

看板をこういうグッズにするのは初めての試み。そう簡単にできるものではない。しかし、この歴史ある名門工業都市の工場で作ればまちがいない、と、そういうことなのだ。そして今回のコーディネートとディレクションを一手に引き受けたのが株式会社ATRヤマトの吉田さん。工業デザイナーだ。この方に各工場を案内していただいた。


↑工場を車で回ったのだが、道中の景色はこんな感じ。新潟らしい。


■看板加工するのってたいへんなのねー

で、最初に案内してもらったのがツールボックス試作を引き受けている中村精工株式会社さん。工具箱が主力商品という工場だ。


↑いただいた名刺に「いつかはシャトルの工具箱」とあった。かっこいい。

前述のツールボックスの写真は、その中村精工さんの応接スペースで見せてもらったもの。お話がまたおもしろかった。


↑「表面の反射素材や文字の素材がね、パリパリとはがれちゃうんですよ」と中村社長。


↑「さいしょは看板を曲げて作ろうかとも思ったんですが、無理だと言うことが分かりました」

そうなのだ「看板リサイクル」って言うのは簡単だけど、無垢の素材ではないので、できる加工が限られるのだ。結局、曲げられない、やたら切らないほうがいい、ということで考え出されたのが前述のデザインというわけ。いやでもこれ、ふつうにかわいいですよ!


■工場かっこいい!

ツールボックスの写真をご覧いただければ分かるとおり、もうほぼ完成間近。「取材に来ると聞いたので最後の仕上げをストップしてました」とのこと。あわわ、すみませんすみません。ありがとうございます。

実際にはもう加工は終わっているんだけど、せっかくなので現場を見せてもらいました。これがまたかっこいいんだ!興奮しちゃったよ!


↑うひょー!なにこれすごくかっこいい機械なんですけど!


↑こういう各種の作業をする機械が並んでいる空間っていいよねえ!


↑想像していたものと全然ちがう。色といい形といい、いまの機械ってかっこいいのね。なんかこう、油まみれの無骨なものが並んでいるかと思ってた。

ほかにもいろいろ見せてもらったんだけどきりがないので、ここらへんで。ぼくのなかの「工場好き」の血が騒ぎまくりでした。一台家に欲しい。



↑中村精工のみなさん。ありがとうございました!

予定より長居をしてしまった。しょうがないよね、すてきだったからさ。

がぜんツールボックスの完成が楽しみに!みなさんもエコプロダクツ展に見に来てくださいなー。

さあ、次はテーブルとベンチだ!

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