ゴミの分別 「食えるゴミ」と「食えないゴミ」 | エコロじいさんブログ

ゴミの分別 「食えるゴミ」と「食えないゴミ」

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Q.「燃えるゴミ」と「燃えないゴミ」の分別(ぶんべつ)はきいたことあるけど、
「食べられるゴミ」と「食べられないゴミ」はきいたことないなあ。


A.これは、まだ食べられるのにすてられてしまうゴミをなんとか利用出来ないかと、
ドイツの環境保護活動(かんきょうほごかつどう)をしている若者たちが提唱(ていしょう)している運動テーマのひとつのなんだ。
その若者たちが、スーパーマーケットなどから出されるゴミの調査をしたところ、賞味期限(しょうみきげん)が切れているけど実際にはまだ十分に食べられるものがたくさんなることが分かったんだ。



Q.じゃあ、賞味期限をのばせばいいじゃん?

A.それはむずかしい問題だね。
ひとつには賞味期限の設定(せってい)が先進国では高い、ということがこの問題を複雑にしているんだ。賞味期限をぎりぎりまで伸ばして、夏の暑い時期、物がくさりやすいときなどに食べて病気になったりしても困るからね。

そして調査を一般家庭に広げていくと、家庭のゴミからは、賞味期限前のものもたくさん捨てられていることが分かったんだ。
さらに調査を広げていくと、世界の先進国では毎日、まだ十分に食べられる食物のなんと40パーセントがすてられてしまっていることが分かったんだ。


Q.えーっ、40パーセントも?

A.そうなんだ。
今すぐ出来ることは、すくなくとも家庭ではなるべく「ゴミを出さずに食べきる」という習慣をもって、たいせつな食資源(しょくしげん)をみんなで守っていきたいと思うね。

最近はフリーマーケットなどで不要になった衣類や家庭用品などを、欲しい人に安く譲れるような機会があるけど、食べ物にも「食べられるゴミ」と「食べられないゴミ」分別とは言わないまでも、不要な食物を必要な人が安く、あるいはタダで持ち帰れるようなメディアがあると良いと思うんだ。