毎日が、元日のように

静かです。

 

 

ボケの蕾

 

 

空耳だとはわかっていますが

 

カシューの寝息やため息

歩く音や

爪の手入れをする音

ベットの下のねぐらに潜り込む音

いろんな音が聞こえてきます。

 

でも、それはみんな空耳。

 

 

 

 

通りを散歩中の犬の声が聞こえてきます。

こんなにたくさんの犬が散歩をしているのだなと

驚かされます。

 

いつもカシューとのおしゃべりで

いろんな音が耳に入ってきていなかったのですね。

 

14年間

いつもカシューの方を見てくらし

気配を感じながら過ごし

カシューのために生きているとは

決して思っていなかったけれど

今思えば

毎日毎日、カシューのために生きていたのだな。

 

 

 

 

今、一人で歩くとき

カシューのリードを持つことがないので

どうもバランスが取れず

よろよろしてしまいます。

 

 

 

 

カシューが最後に大事なことを教えてくれました。

 

「死ぬというのはこういうことなの。

最後のほんの少しの時間は

苦しくて辛いけれど

それが過ぎれば、あとは平和がやってくる。

だから安心してね。」

 

私の目の前で、それを見せてくれました。

そのことを教えるために

おかーさんより先に旅だったのかもしれません。

 

偉いな~、カシューは。

 

いつになるかはわからないけれど

そのときがきたら

おかーさんはカシューの元に

迷わず真っ直ぐに進んでいけます。

 

カシューは、いつまでも

船長さん。

おかーさんに進むべき道を教えてくれます。

 

 

 

 

日が経つにつれ

しみじみとカシューがいないことに

気づかされます。

 

淋しさは増すけれど

これは楽しいことをしたからといって

消せるものではなく

自分の中で少しずつ少しずつ

消化していくべきものなのですよね。

 

今までも

家族を失う度にそうしてきたように

淋しさと向き合いながら

でも

前を向いて

また笑顔の時間を増やしていきましょう。

 

 

2016年1月4日のカシューハート

 

 

「頑張れ、おかーさん!

あたしも、お空で

真っ黒になって楽しく頑張る~ラブラブわんわんラブラブ

 

おーー!真っ黒かっちゃんビックリマーク

お空で

雨のシャワーを浴びたら

ふかふかの雲のタオルで拭いてあげなくちゃねハート照れニコニコしっぽフリフリウインク照れハート