これだけは・・・今週中に上げないと・・・。
と、思っていた『ハガレン』ネタ。

何でかっつーと、今週末から、映画が公開されるから。
今日(あ、もう昨日だ)、ラルクによる主題歌が発売されたし。早く記事をupせねば。



TVサントラ, ポルノグラフィティ, 北出菜奈, L’Arc~en~Ciel,
YeLLOW Generation, COOL JOKE, Crystal Kay
鋼の錬金術師 COMPLETE BEST

『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』 は7/23から公開。




私が初めてこの漫画を読んだのは去年のGWで、ガクチューの従弟に勧められたときだった。その以前から「テーマソングとアニメが見事なシンクロ効果を生んでいる作品」と噂で聞いていたので、タイトルは知っていた。

『月間少年ガンガン』という、ドラクエなどのゲームコミックスが主体の雑誌で連載されていたことで、幼い子ども向けだと思って読んでいたけど・・・
「なんて残酷な物語だろう」
というのが実際に読んでみての、感想だった。

第一巻の最初のページで、いきなり主人公は血の海の中で、両腕と片膝をつき体勢を崩している。それもそのはずで、主人公のエドワードは禁断の錬金術を用いたため左足を失い、同時に術を使っていた弟のアルフォンスは体の全てを失っていたからだった。この漫画はこんなに凄まじいオープニングなのだ。


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【あらすじっつーか、物語の骨となるキャラクターの過去】

あるものを生み出すために、あるものを犠牲にする「等価交換の法則」に則って行う錬金術(生み出すのは金とは限らない)。
魔法とも思えるその技を用いて、亡くなった母を蘇らせようとした、兄のエドワードと弟のアルフォンスの、エルリック兄弟は、前人未到の人体練成を行う。しかし、左足を失った兄と体の全てを失った弟が練成したものは、もはや人の形をなしていなかった。
兄は重症の身でさらに練成を行い、弟の魂を鎧に定着させることに成功する。だが、2度目の練成で兄は右腕をも失うのだった。


弟と自分の体を元に戻すための錬金術を学んだ兄エドは、12歳にして国家錬金術師となり、その名を轟かせる。失った右腕と左足の代わりに鋼の義肢を使用してるため、「鋼の錬金術師」と呼ばれる。
兄エドは15歳、鎧姿の弟アルは14歳。二人は手がかりとなる賢者の石を求めて旅に出る。二度と戻れぬように、生家を焼き払って・・・。
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書き出してみると、少年ものにしては、かなり暗い物語設定だと改めて気付く・・・。
アニメ版はコミックスとは別の物語になったらしいと、ファンの人から聞いた(大人の女性にファンが多いんだ)。深夜に再放送されてるのを2、3回見て、「あれ?話が分からん??」と思ってたけどそういうことなのね。

物語で最もショッキングなエピソードは、やはり、国家錬金術師ショウ・タッカーの話。
国家錬金術であり続けるために、研究成果としてキメラ(合成獣)を練成しようとする。だが、練成の実験台されたのは自らの娘ニーナと愛犬だった。この世のものとは思えない不思議な肢体をしたキメラに声をかけたエドは、「おにいちゃん」という声でキメラの元の姿がニーナであることに気付き、激怒する。彼女はもう元の姿に戻る事はできないのだ。
アニメ版のこのシーンは、国内外にも物議をかもし出した。北米では放送時間帯に気を使って放映され、アジアではシンガポールの人たちに強い拒否反応があったらしい。


錬金術師はこの他にもたくさん出てくる。私が好きなキャラクターは、豪腕の錬金術師アームストロングのおっちゃん。無意味に制服を脱いで筋肉自慢をするが、世話好きのイイ人。

人気ナンバー1のマスタング大佐は焔の錬金術師。クールな性格・見目麗しく・完璧な強さ・・・と紹介されてるけど、実は雨が降ると無能(漫画での説明そのまま)になり部下にどつかれるという、コミカルな一面がある。


だけどやっぱり忘れられないのは、ヒューズ中佐。(この人は錬金術師ではないけど)
非常におせっかいで、揉め事にはとんずらをして・・・と、物語的にもとてもおいしいポジションにいる。それに、タイヘンな家族想いで、仕事中も家族の自慢話ばかりしている。
その彼が、物語の早い段階で敵の真相に気付いたことから、敵からの奇襲を受けて死亡する。しかも、刺客は彼の愛する妻の姿を借りて現れ、彼に銃口を向けたのだった。ちなみにファンが選んだ名シーンの第一位は、ヒューズの葬儀のシーンだそうだ。


さて、今週末からいよいよ公開される映画版ではどんなエンディングが用意されてるのだろう?
なんか、TBSがめちゃめちゃ宣伝してるんだよね。

(参考資料:日経BP社の「日経Characters!(2004.11)」)