昨日に引き続き、さよなら五右衛門風呂ということで、

恥を忍んでうちの古いお風呂を公開します。

30年以上もの間頑張ってくれました。



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これが我が家のお風呂(旧)

木の蓋付き。



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開けたところ。

風呂釜は鉄で出来ている

結構深い。


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下水板(げすいた)

これを風呂のお湯に浮かべ、入るときに足で押して入る。

これは裏向きの状態。

ヒビが入ったり、割れたりしててだいぶ痛んでます。


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残念ながらお風呂の焚き口は、

気付いたときにはコンクリートで埋められてました。

すごくショックでした。

ほんとはこの焚き口(写真右の方)の下に

灰を落とす穴がもう一つあるんです。

そしてこの焚き口の前に座れるようになってたんです。

ここで霜焼けの手を温めてましたねぇ。


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ところで、皆さんはこういうお風呂入ったことありますか?


要するに、鍋のお水を沸かすのと同じです。

その鍋の中に私たちが ポチャン と入るだけです。

だから、まだ焚き口に火が残ってる時なんかは、

絶対に釜に触れたら火傷します

そういう時は、むやみに動かず

お風呂の真ん中に、体育座りしているしかありません。

もしくはタオルを背中にあてて、もたれます

緊張のお風呂タイムです。

うそです(^_^)

そんなに緊張しません(゜∇^*)


そして、まずみんなが戸惑うのが、下水板(ゲスイタ)でしょう。


この下水板は足でぐーっと押して沈めるのですが、

とにかく、子供では軽すぎてひっくり返るのがオチです。

私もなんどか溺れかけました


沈めると釜の底に数箇所出っ張りがあって、

そこに板を引っ掛けると浮いてこないようになってるんです。


でもこれも案外難しい( ̄へ ̄|||)

うまくひっかかってなくて、板が片方だけプイと浮いてきて

頭から落ちてきたこともあります。

/(*ε*) アイタタ・・・


今思えば小さな頃から怖い思いをたくさんしてますね、私。


亡くなった祖父母がこのお風呂焚きの当番でした。

いまでも祖父母が焚き口に座ってる姿は

すぐに思い出すことができます。

なぜか冬の夕暮れ時を思い出すんですよね。


母方の祖父がよくうちに来て薪を割って

焚き口のそばに並べてくれました。


その薪を、祖父はうまい具合に組んで

その隙間に枯葉や新聞紙を入れ、

火をつけるのです。

いつもあっという間に、よい湯加減になっていたように思うんだけど・・・。

私は最後まで、お風呂を上手に沸かすことはできませんでした。


お世辞にも便利とは言い難い、お風呂でしたが

これほど思い出のあるものも

他にはちょっとないかもしれません。


私と一緒に年を重ねていった五右衛門風呂、

長い間ほんとにありがとう。

感謝!