新興国では、所得の増加に伴い、鶏肉(チキン)、豚肉(ポーク)、牛肉(ビーフ)の順番で需要が増えていくという。つまり、お金を持っている人ほど多く牛肉を食べるということになる。
銘柄牛を多く知り、それらについて語れる人間も多い日本人はこのことからも世界的にみて金持ちが多いと言えそうだ。
そして、これについて興味深いのがイスラム圏なのである。
何カ月か前の日経新聞に書いてあったが、イスラム圏のひとつインドネシアは宗教上の理由によって豚肉を食べないため、冒頭の「所得による肉の順番」において、鶏肉の次に食べるのは豚肉、と移行するのではなく、鶏肉の次はひとつ飛ばして牛肉へ行くという。
いま成長著しいインドネシアは所得が増える人が多くなり、牛肉の方へ徐々にシフトしてきつつあるので、それを見込んだ日本の牛丼界の雄「吉野家」や、学生のころ僕もよくお世話になった「牛角」などが「これはこれは、インドネシアはおいしそうな市場じゃ」と進出しているという。
新聞では、このままドンドンとインドネシアで牛肉が消費されるようになると、市場で牛肉の価値が上がり、日本の牛肉の価格も変わる可能性がある・・・と書いてあった。
世界規模で牛肉の価値が上がると日本の牛丼の値段が上がるというのは当たり前だけど、
それの根っこには宗教が関係してくる、というのが僕は面白いなぁと感じた。
経済と宗教は別のもののようでいて、切り離せない部分もある。
その一例のようで、なんとも興味深いです。
今日もありがとうございました!