「10年後、君に仕事はあるのか?」

 

と問われて、「はい!」と言い切れる人になりたい。

 

世は「AI(人工知能)」の進化により、インターネットにつぐ、新たな産業革命が起きようとしている。

 

2015年、野村総研とオックスフォード大の共同研究で衝撃的な数字が発表された。

 

「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能に」

 

 

この数字に見て、「驚きを隠せない」、というより「そんなことないでしょ!」と、半信半疑の気持ちが、まだまだ強くあります。

 

でも、かつて1990年代後半〜2000年代初頭、

 

「IT(情報技術)革命」

 

という言葉が、メディアを賑わしていた時に語られていたことは、すでに現実のものに・・・。

 

科学技術の進歩はすさまじく、スマホにしても、3Dプリンターにしても、「ドラえもんの道具」みたいものが、現実に存在している。

 

進化は常に私たち一般人には、知らないところで起きていて、それが表面化し、生活者の支持をえると、あっという間に広がっていく。

 

多くのSNSがそうであったように。

 

そう考えると、今後10年〜20年で、今ある多くの仕事が人工知能やロボット等で代替可能になってゆく時代を前にして、「残業規制」とニアリーイコールで語られる「働き方改革」という言葉は、もっと根本的なところから語られるべきワードなのだろう。

 

「人間だからできることは何か?」

 

そう問うことが、「AI(人工知能)革命」が起きてくる時代において、(だって人間みたいなロボットが本当につくられるのだから)、より多くなっていくのだ。

 

そうした時代を前にして、リクルート出身で教育界を改革し続けている奈良市立一条高校の藤原和博校長が書いた本は、とても参考になる。

 


 

この本は、今ある仕事がAIに代替されていく時代を迎えるにあたって、どんな教育が行われるべきで、今、どんな力を養っていけばいいかについて書かれています。

 

本の読者として、高校生とその親を想定しているようですが、大学生、若手ビジネスマンが読んでも、自分のキャリアを考えていく際に、とても参考になると感じた。

 

藤原校長は、これからの時代の「生きるチカラ」として3つあげている。


1)情報処理力(知識・技能)

  これまでの教育で行われてきた読み書き、記憶力のことで、狭義の「基礎学力」のこと。

2)情報編集力(思考力・判断力・表現力)

  正解が1つではない問題を解決する力。仮説をたてて、仲間とディスカッションして、複数の解を導きだし、どれかひとつを選択し実行にうつす。
 

3)基礎的人間力(忍耐力・集中力・持続力など)

  1)と2)を底辺で支える人間の底力となるものですね。

  人間力があることで、1)と2)のチカラが底上げされる。


  
これまでの教育は、1)情処処理力を主体にしてきたけれど、これからは2)情報編集力が重視され、それを培う授業が増えていくし、大学受験でも、2)を問われる時代になるという。

つまり・・・、

 

「10年後、君に仕事はあるのか?」

 

と問われて、「はい!」と言える人財になるには、2)情報編集力を高めていくことが必要なわけだ。

 

これには、コミュニケーション、ロジカルシンキング、コラボレーション、プレゼンテーションなど、様々な力を、高校とはいわず、小学生段階からでも身につけていく意識が必要なのだ。

 

 

そう言われてみると、私の子どもたちが通う小学校は、地域にある普通の公立だけど、授業参観にいくと、ディベートがあったり、パワポを使ったプレゼンをしていたりと、私(現在48歳)が小学生の時には、まったくなかった授業が、かなり行われている。

 

 

藤原校長の講演を以前、聞いたことがある。

 

とてもパワフルで会場に笑いの絶えない刺激的な講演だった。その時は、自身の年収をあげるためには、自分を「レアカード化せよ」という話を聞いた。

 

そのことについても、本書には書かれている。

 

10年後、20年後といえば、現在、小学生、中学生、高校生の子どもたちが、第一線で働く時代だ。

また、現在の若手ビジネスマンであれば、、リーダーとなり組織をひっぱていく存在になっている。

 

「10年後、君に仕事はあるのか?」

 

この問いに、自信をもって「はい」と答えるために、本書は、いろいろなことを教えてくれている。

 

 

 

 

 

AD