2010年10月12日
親父を見舞いに行った妹から
「お父さんは、鼻から酸素入れてて、急にやつれて老けて別人になっちゃったよ!」
と、連絡が来た。
前日は、見舞いから帰る時に背中が痛そうにしてたけど、そんなに酷くなかったのに…と思いながら、夕方面会に行った。
力無くベッドに横たわる親父は、本当に前日とは別人のように、やつれていた…
話しかけても、間遠い返事しか無いし、寝てるのか起きてるのかもわからない状態だった。
妹の話しだと昼間に
「俺が癌になって周りに迷惑掛けてるんだよな~…」
と、やっと話してたらしい…

優しい親父は、周りの看病疲れを気にしてスイッチをオフしてしまったかのようだった…

医師に個室を勧められたから、親父に問うと首を横に振りながら顰めっ面をして拒んでたので、個室は断った。

帰りに医師にキチンとした説明を時間を設けてしてもらう事にして、病院を後にした。
2010年10月11日
心配していた背中の痛みが酷くなってきていたので、親父の背中をさすっていた。
それを見た親父の彼女が
「大丈夫?」
と、言った。
俺はカチンと来て、
「大丈夫なら入院してる訳無いだろ!毎日ソバに居て、そんな言葉しか掛けられないのか!」
と、怒鳴ってしまった。
親父も
「看護士と同じ事しか言わないもんな~」
と。
泣きながら病室を飛び出して行ったオバサンを、オイラ妻が家に送って行った。
その車中で、
「どんどん癌が大きくなってるって…」
と、オバサンが言ったらしい。
オイラ達が聞いてない話しでビックリした。
医師は毎日、オバサンに軽く説明してたらしいが、それがオイラ達血縁者の耳に入る事は無かったのだ…

原因は、医師は説明してるし、オバサンはオイラ達が医師に聞いてると思ってたから。
とんでもないスレ違いが起きてた…
なんて事だ…
入院後、何種類か変えた抗生物質の一つが、胆管炎に効いたのか、熱は下がり状態も少しずつ落ち着いて来てた。

10/9の仕事中に携帯が鳴った。
それは親父からの電話だった。
親「おお!今、大丈夫か?回診に来て、状態が落ち着いて来たから飯が食えるようになったら退院だってよ!」
俺「ホントか?慌てずに少し体力付けてから出て来いよ!」
親「あぁ、わかったよ。ま、そうゆう事だ。」
俺は、半信半疑に思いながらも、
医者から説明の呼び出しも無いし、胆管炎が治まって体力が回復したら、抗がん剤治療が続けられるな!
と、考えてた。

この時、一つ気になってたのは、寝てる時間が増えたからか、背中が痛む事だった。