夫、この秋から建築を改めて勉強し始めました。アントロ大学アラノス・ホッフシューレで建築の学位、修士までとれます。

 

20代のころ、アントロではない普通の大学で建築を2年間学んだ夫。その当時は、アントロ大学が正規大学として認可されていなかったので、卒業しても建築士の資格はとれない・・・というのが、普通の大学進学を決めた理由でした。

 

そして、今回も、アントロ大学が普通の大学かで迷いました。その大きな理由は経済的なこと。普通の大学は無料。アントロ大学は私立なので有料。そして、年齢的なこともあり、使える奨学金や学生ローンなどの選択肢がほとんどない。

 

それでも、普通の大学での建築の学びがあまりにも無機質で、彼の思想に合わなかったのがドロップアウトの理由だったこともあり、お金のことはなんとでもなる(なんとでもしよう)と、アラノスへ行くよう背中を押したのです。

 

今、アラノスで1ヶ月ほど。何しろ、大学ですから、周りの多くは高校卒業したばかりのティーンエイジャー。長年高校で教えてきた夫にしてみれば生徒と一緒に学んでいるようなもの。

 

すでに建築を学び、建築プロジェクトにもとりくみ、建築事務所でも働き、そして、教えてきた彼にしてみれば物足りない・・・のは当然のこと。

 

とはいえ、やはり普通の大学ではないような取り組みもあり、興味深く見守っています。

 

こちら、彼の作品のひとつ。

 

 

アントロ的建築を考えるのに、まず軸にあるのが「人間」。人間があり、そのまわりに建築がある。決してその逆ではない。(普通の大学の建築では、まず建築ありきというのが普通だそう)

 

だから、まず、人間(自分)を等身大で描くという課題が課せられました。

 

そして、十二感覚論を学び、自分のまわりを感じる。

 

その表現としてのアートを製作。

 

写真だと小さいですけど、この絵の人物、身長180cmの夫の等身大です。実際の絵は足までの全身が描かれています。紙は2x2.5mのサイズ。

 

全部パステルで仕上げました。(1本500円のパステル10本ほど使い切りました。涙)

 

 

この次は、人物の次のレイヤーになるもの=衣服を作るのだとか・・・。