【Fall Forward】〜デンゼル・ワシントンから学ぶこと | カリフォルニアの建築家日記

【Fall Forward】〜デンゼル・ワシントンから学ぶこと

【Fall Forward】~デンゼル・ワシントンからの学ぶこと

2011年5月22日、
オスカー賞を2回受賞した俳優デンゼル・ワシントンは
米国東海岸にあるペンシルバニア大学にて学位授与式のスピーチをした。


「このような場所でスピーチをすることができるなんて光栄に思います。。」


「でも本当は不安で恥をかくのが怖くて逃げだしたい気持ちなんです。。。」


「This is “out of my comfort zone” ...」


普段自信に満ちたアクターとは思えない口調で彼はスピーチを始めた。



“ Out of my comfort zone “…

この言葉、自分のライフスタイル・デザインにも深い意味があり
何度となく使う呪文のような言葉だった。


カリフォルニアの建築家日記
Source: U.Penn



「My comfort zone」は日本語に訳すと「ホット落ち着ける場所」や
「安心な状態(安全地帯)」と言う意味だよねぇ。


でも彼は「Out of..」だから「ほっと落ち着ける状態とはかけ離れた。。」
つまり、「居心地の悪い状態」というわけだ。



彼は今までに沢山の役を演じてきた。
黒人のヒーロー像であるマルコムXやハリケーン・カーター、
政治界ではオバマ大統領と直に会話することもあった。


しかし、学位授与式でのスピーチは今までの経験から全く未知のものであり、
とても緊張するばかりか不安すら感じると伝えた。。



「恥をさらすかもしれない。。」

「変なスピーチをしてしまったらみんなから笑いものにされてしまう。。」


恥をさらすようなリスクがあるのに、なぜ受けてみようと思ったのか。。



彼は自分が抱いた質問に胸を張り、観衆を見てこう語った。


「今日、ここに来た理由は恥をさらすかも知れないという不安に
正面から挑戦しようと思ったからなのです。。」




彼はそう語ると自身に満ちた表情で、
"I found that nothing in life is worthwhile unless you take risks"
リスクをとらない限り価値のある人生はないと思う。


*worthwhile【形】
〔時間・労力・金などを費やすだけの〕価値[値打ち・やりがい]のある
・My job isn't worthwhile anymore. : 私は今ではもう仕事にやりがいを感じない。
source: alc.co.jp



確かに社会は、"失敗しないように慎重にね”というのが常識だろう。。

「失敗しないように◯◯に頼る」とか

「失敗したくないから何もしない」とか。


でも、彼は失敗を恐れている限り、価値のある人生はないと説明した。。


「これかれも君たちは沢山の失敗をするだろう。。」

「価値のある人生を経験するためにはリスクは避けることができないし、
リスクから失敗を経験するのは避けられないことだろう。。」

「でも、どうせ後ろ向きに倒れるなら、僕は"前向きに"倒れたいものだ。」




「Fall Forward!」
前向きに倒れる





野球界ホームラン王の裏の真実は三振王であるということ。

「Fall Forward」




トーマス・エディソンは一つの電球を造るのに1000回の実験をし失敗した。。
1001回のために。。

「Fall Forward」


「一つの失敗は成功へ一歩近づいたという証拠だと思う。」






なぜ、失敗することが大切なのか?

デンゼルは大きく3つあると語った。
(以下多少変更)





 1 失敗は経験となる

人生、どんなに凄い人、賢い人でも必ず失敗する。 
それなら、失敗を避けつづけ失敗するのではなく、失敗を経験する知恵を付けよう。
一流大学を卒業をし知識を付けることは大切かもしれない。
専門技術を学び手に職を持つのも大切だと思う。
でも、「失敗してもやり通す」という度胸があるだろうか?




2 失敗は努力で計る

もし、失敗したのなら、まだ努力が足りていないということ。
夢に向かって進むのなら、今までしていないことをトライするべきである。

諦めず努力を続ければ、必ず成功する。

失敗は自分が諦めた時現れる過去の出来事。
不安から夢が本当に夢物語で終わってしまったこと。
恐怖に怯え自分の可能性をトライできなかったこと。
自分がこの世を去る時、自分の人生を振り返り
どのような後悔が頭の中を走り抜けるのだろう?




3 失敗は予言を予告と変える。

もし、やりたい事がわからないのならば、
行動する前に生き方を決めてしまうのがいい。

「僕は◯◯な人になろう」
「私は◯◯をマスターしよう」

クレイジーだって? 
でも解らないという理由でずっと時間が過ぎてしまうほど
後悔することはないよ。

人生という旅は真っ直ぐな道でできていないからねぇ。
地図では真っ直ぐに見えるかもしれないけれど、実際に歩いてみると回り道や坂道。。

何かをトライすることで、失敗も多く経験するだろう。

でもねぇ、その失敗が次の方向へ導いてくれるから。

「失敗」は「経験」であり「知識」より価値のある「道しるべ」と考えればいい。



今自分では納得できないことかもしれないけれど、
「予言」から自分に自己催眠をかけてしまう。


自己催眠に掛かった自分は達成するまで失敗を重ね、経験が知識を越え知恵となる。



とってもカッコいい生き方だと思うなぁ。





今では誰も疑うことのない俳優デンゼル・ワシントン。

20歳まで学校を落第していた彼は母親が経営するヘヤーサロンの客、「占い師」に「あなたは将来世界中を旅し沢山の人々と話すことでしょう。。」と言われた。


その頃はどう考えても不可能であった夢だけど、彼はそんな予告を信じて何事も諦めずベストを尽くしてきた。



結果、俳優となり今のデンゼルがいる。


「今僕は世界中を旅し、沢山の人々と話すことができる」



「見えないものを不安に思うのは当たり前。」



「でも不安が人生の可能性を制限してしまうことは絶対に避けるようにしよう。」




君たちがこれから挑戦するリスク、

君たちがこれから会う人々、

君たちがこれから愛する人々、

君たちが信仰すること、




それらが、君の人生を決めるのだから。



もし、いい結果がでなくても心配しないでいい。
諦めるんじゃない。

ベストを尽くしてトライすればいいから。



もし、人生失敗ばかりだとしても、心配しないでいい。
そんな時は「前向きに」倒れよう!



「Fall Forward!」




デンゼルのスピーチを観る→http://youtu.be/vpW2sGlCtaE







See ya,


:D




Sources:
http://youtu.be/vpW2sGlCtaE
http://www.upenn.edu/
http://eow.alc.co.jp/worthwhile/UTF-8/