【:Dream Forward Project】
【アイデアの種】
「こんなミミズみたいなスケッチ、誰だって描けるじゃん。。。」
フランク・ゲリーという建築家のスケッチを直で見た時、
最初に浮かんだセリフがこれ。
Sketch Source by Frank Gehry
南カリフォルニア大学を卒業したフランクは
まれなイベントではあったものの、たまに講義をしてくれたんだぁ。
友人であるフィリップは当時フランク事務所でインターン(研修生)をしており、
学生というポジションを利用して僕もよくスタジオに遊びに行っては
制作中図面や100を越えるスタディーモデルを眺めていたんだぁ。
その中でも一番、目に留まったのが
彼の“スケッチ”。
ガラス越しに見える彼の大きな机の上に
沢山のスケッチがクシャクシャになって所狭しに広がっているじゃない。。。
「なんだぁ。。あのスケッチは。。」
っと思う瞬間、
「Those are "Eyes only, Kid" 」
(それらは「見るだけ」だぞぉ。。)
なんと、ミスター・フランク・ゲリーが背後から自分の肩をポンと叩くと
大きなフクロウのようなメガネの奥からニッコとした目が見えるではないかぁ。
当初フランク・ゲリーというと彼の建築を見かけだけで判断し批判する者、
または賞賛する者にはっきり分かれ様々な論争が繰り返されていたんだぁ。
「彼の造る建物は建築ではない。」
「彼は建築界に新たな可能性を与えた。。」
でも、その論争のおかげで彼の名前は世界中に広がり
大成功したということも事実として注意深いことでもあるんだぁ。
当時、彼が抱えていたスタッフは250人を越えていたから
僕のような学生が迷い込んでもわからなかったんだろうねぇ。
このタイミングは見逃してはいけない。。と思い質問。
スケッチするときはどんなことを考えているのですか?と聞くと、
「世の中の建築家は難しいことや考えてもわからないことを考え過ぎなんだよ。」
「スケッチする時はもっと単純に、創造するだけでいいんだよ。」
「頭の中にあるものを音楽のように出してあげればいいだけさぁ。」
「。。。。。。」
「こんなミミズのようなスケッチにも沢山のアイデアが詰まっているんだよ。」
「だから、私にとってはとても大切な日記みたいなものなのさぁ。」
「。。。。。。」
なるほど。。と関心したいところだったけど、
直ぐに彼が言っている意味はわからなかった自分を見て
「それはスケッチブックかい? ちょっと見せてごらん。」
恥ずかしながらスケッチブックを渡すと彼は流し目にベラベラとページを開いた。
「。。。。」
「What is your name?」
(君、名前は?)
「Dais-K, people call me ' Dice' or ' Dee'.」
(大輔と申します、みんなはダイスとかディーって呼びますが。)
「uhmmmm. your sketches show many promises!」
(ふ~ん。 君のスケッチは見込みがあるよ。)
褒めてくれたのか、それともこの場に終止点を打ちたかったのか。。
フランクとの会話は一生忘れないことだろうなぁ。。
後になって友人に彼との会話の話を伝えると、
「お前は本当にラッキーだなぁ!彼と話が出来ただけでも。。」
実際は極普通のやさしい叔父さんといった具合だったけどねぇ。
イタリアに短期留学した頃も
レオナルド・ダ・ビンチの直筆やスケッチを眺めては
その時の彼が考えていた様子や気持ちなどを創造することが好きだったなぁ。
スケッチって‘描写’とは違いとてもラフに見えるし、
他から見てみればただの“落書き”のように見える。
でも注意してみて見ると沢山の線が交差していて
“考え”が混じり合っているようにも見えるんだよねぇ。
頭の中で創造したことを最初に世の中に出して上げる瞬間。
これから作り上げられる沢山の事柄はわからないけれど、
必要最低限の情報だけが刻まれてくる瞬間なんだぁ。
スケッチは言ってみれば「アイデアの種」みたいなものかなぁ。
種だから発芽して大人(または完成品)に成長するまで
さまざまな変化を遂げるだろうし、
将来完成品と比べるといろいろな所が違ってくるかもしれない。
だからこそ、「アイデアの種」を創造する楽しみがあるんだぁ。
【Dream Forward】
2010年5月、
ちょっとした思いでスケッチをプレゼントする機会を実行したんだぁ。
→関連記事を読む
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10541510138.html
創造もしていなかったぐらいみんなからリクエストを頂いたり、
スケッチについて沢山の質問をもらったり。。。
実はこのイベント、自分にとってもいろいろな意味があったんだぁ。
数年程前からかなぁ。
プロジェクトに携わる際クライアントから
スケッチのリクエストを頂くようになったんだぁ。
「いやいや。。私のスケッチなんて。。。汗」
照れ隠ししながら決して他人に与えるなんて恥ずかしいと言い訳していた自分。
確かに有名建築大先生ではないし。。→まったく興味無し。
スケッチなんてお金の価値が無いしねぇ。。→ っと謙虚に振る舞う自分。
でも、本当はもう一つ大きな理由が心の中に潜んでいたんだぁ。
「スケッチを手放したくなかった。。。」
↓
「スケッチなのに、手放すことができなかった。。。」
っというほうが正解かなぁ。
【大切なものだから手放す】
確かに、スケッチをする時はとても“カジュアル”でヒョイ~って描く。
。。。描くように見えるんだぁ。
最近になってやっとわかってきた事。
経験を積めば積むほど、鮮明にイメージが頭の中に浮かび、
紙という平らな場所に描く事ができるようになる。
頭の中をすっきりした状態にすればするほど、
紙という平らな場所になにか不思議な世界が残像として見えてくるということ。
そんな頭の中にある世界が見える経験ができるのが「スケッチ」であり
「あるものを見て描くという行動」とは違った体験なんだぁ。
本当は、貴重な体験からできたスケッチなんだから
やっぱり大事に保管しておきたいなぁって思う願望が
スケッチを手放せない自分を造っていたんだと思うんだぁ。。
フランクが述べていたスケッチみたいに
建築を創造する一番最初のステップであって、
言い方を変えてみると「直感」や「本能」から生まれる
「命の画」みたいなものなんだよねぇ。。
だから、大事にしようって思う気持ちは変ではないし、
彼が言っていた「大切な日記の1ページ」のようなものなのかもねぇ。
スケッチは10分で描けるかもしれないけれど、
10分で描けるようになるためには10年、20年、..40年の時間、
経験が必要だったというわけなんだよねぇ。
でもねぇ、
もう一人の自分がいることも確かなんだぁ。
「これからも成長したいなら手放しなさい。。。」
「大事にし過ぎると、変化する勇気を失ってしまうよ。。」
「与える力を練習しなさい。。。」
他から見ればこんなに大げさに考える必要もないのにねぇ。
でも、今の自分の最大のテーマ。
今年2010年1月からのテーマである “スタンダードを上げること”
Raise Your Standard
→関連記事を読む
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10424987971.html
自分にとってみれば大切なスケッチ。。。
スケッチを描き終えたときの満足感、そして特別感。
出来上がった時の喜びと期待感。
だからこそ、もっと大切にしてくれる方へ与えてみたい。
だからこそ、勇気をもって手放す力も練習したい。
だからこそ、次はもっと素晴らしいスケッチが描けるように挑戦したい。
自分にとって大切なものを与える勇気を練習してみよう。
もし、こんなスケッチでも喜びを与えることができれば
どんなに幸せな事だろう。
もし、このスケッチを手にした方が同感し
また他の人へ大切なことを与えることができたら
どんなに幸せな世界ができるだろう。
すばらしい建築は人の微笑みを造るように
こんな小さなスケッチでも一人の微笑みを造れば
立派な建築なんじゃないかなぁ。
僕が歩いている夢の終着点。
それは、こんな小さなステップから始まるのかもしれないなぁ。
:Dream Forward Project #02
夢を送るプロジェクト・第二作完成。
「こんなミミズみたいなスケッチ、誰だって描けるじゃん。。。」
フランク・ゲリーという建築家のスケッチを直で見た時、
最初に浮かんだセリフがこれ。

Sketch Source by Frank Gehry
南カリフォルニア大学を卒業したフランクは
まれなイベントではあったものの、たまに講義をしてくれたんだぁ。
友人であるフィリップは当時フランク事務所でインターン(研修生)をしており、
学生というポジションを利用して僕もよくスタジオに遊びに行っては
制作中図面や100を越えるスタディーモデルを眺めていたんだぁ。
その中でも一番、目に留まったのが
彼の“スケッチ”。
ガラス越しに見える彼の大きな机の上に
沢山のスケッチがクシャクシャになって所狭しに広がっているじゃない。。。
「なんだぁ。。あのスケッチは。。」
っと思う瞬間、
「Those are "Eyes only, Kid" 」
(それらは「見るだけ」だぞぉ。。)
なんと、ミスター・フランク・ゲリーが背後から自分の肩をポンと叩くと
大きなフクロウのようなメガネの奥からニッコとした目が見えるではないかぁ。
当初フランク・ゲリーというと彼の建築を見かけだけで判断し批判する者、
または賞賛する者にはっきり分かれ様々な論争が繰り返されていたんだぁ。
「彼の造る建物は建築ではない。」
「彼は建築界に新たな可能性を与えた。。」
でも、その論争のおかげで彼の名前は世界中に広がり
大成功したということも事実として注意深いことでもあるんだぁ。
当時、彼が抱えていたスタッフは250人を越えていたから
僕のような学生が迷い込んでもわからなかったんだろうねぇ。
このタイミングは見逃してはいけない。。と思い質問。
スケッチするときはどんなことを考えているのですか?と聞くと、
「世の中の建築家は難しいことや考えてもわからないことを考え過ぎなんだよ。」
「スケッチする時はもっと単純に、創造するだけでいいんだよ。」
「頭の中にあるものを音楽のように出してあげればいいだけさぁ。」
「。。。。。。」
「こんなミミズのようなスケッチにも沢山のアイデアが詰まっているんだよ。」
「だから、私にとってはとても大切な日記みたいなものなのさぁ。」
「。。。。。。」
なるほど。。と関心したいところだったけど、
直ぐに彼が言っている意味はわからなかった自分を見て
「それはスケッチブックかい? ちょっと見せてごらん。」
恥ずかしながらスケッチブックを渡すと彼は流し目にベラベラとページを開いた。
「。。。。」
「What is your name?」
(君、名前は?)
「Dais-K, people call me ' Dice' or ' Dee'.」
(大輔と申します、みんなはダイスとかディーって呼びますが。)
「uhmmmm. your sketches show many promises!」
(ふ~ん。 君のスケッチは見込みがあるよ。)
褒めてくれたのか、それともこの場に終止点を打ちたかったのか。。
フランクとの会話は一生忘れないことだろうなぁ。。
後になって友人に彼との会話の話を伝えると、
「お前は本当にラッキーだなぁ!彼と話が出来ただけでも。。」
実際は極普通のやさしい叔父さんといった具合だったけどねぇ。
イタリアに短期留学した頃も
レオナルド・ダ・ビンチの直筆やスケッチを眺めては
その時の彼が考えていた様子や気持ちなどを創造することが好きだったなぁ。
スケッチって‘描写’とは違いとてもラフに見えるし、
他から見てみればただの“落書き”のように見える。
でも注意してみて見ると沢山の線が交差していて
“考え”が混じり合っているようにも見えるんだよねぇ。
頭の中で創造したことを最初に世の中に出して上げる瞬間。
これから作り上げられる沢山の事柄はわからないけれど、
必要最低限の情報だけが刻まれてくる瞬間なんだぁ。
スケッチは言ってみれば「アイデアの種」みたいなものかなぁ。
種だから発芽して大人(または完成品)に成長するまで
さまざまな変化を遂げるだろうし、
将来完成品と比べるといろいろな所が違ってくるかもしれない。
だからこそ、「アイデアの種」を創造する楽しみがあるんだぁ。
【Dream Forward】
2010年5月、
ちょっとした思いでスケッチをプレゼントする機会を実行したんだぁ。
→関連記事を読む
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10541510138.html
創造もしていなかったぐらいみんなからリクエストを頂いたり、
スケッチについて沢山の質問をもらったり。。。
実はこのイベント、自分にとってもいろいろな意味があったんだぁ。
数年程前からかなぁ。
プロジェクトに携わる際クライアントから
スケッチのリクエストを頂くようになったんだぁ。
「いやいや。。私のスケッチなんて。。。汗」
照れ隠ししながら決して他人に与えるなんて恥ずかしいと言い訳していた自分。
確かに有名建築大先生ではないし。。→まったく興味無し。
スケッチなんてお金の価値が無いしねぇ。。→ っと謙虚に振る舞う自分。
でも、本当はもう一つ大きな理由が心の中に潜んでいたんだぁ。
「スケッチを手放したくなかった。。。」
↓
「スケッチなのに、手放すことができなかった。。。」
っというほうが正解かなぁ。
【大切なものだから手放す】
確かに、スケッチをする時はとても“カジュアル”でヒョイ~って描く。
。。。描くように見えるんだぁ。
最近になってやっとわかってきた事。
経験を積めば積むほど、鮮明にイメージが頭の中に浮かび、
紙という平らな場所に描く事ができるようになる。
頭の中をすっきりした状態にすればするほど、
紙という平らな場所になにか不思議な世界が残像として見えてくるということ。
そんな頭の中にある世界が見える経験ができるのが「スケッチ」であり
「あるものを見て描くという行動」とは違った体験なんだぁ。
本当は、貴重な体験からできたスケッチなんだから
やっぱり大事に保管しておきたいなぁって思う願望が
スケッチを手放せない自分を造っていたんだと思うんだぁ。。
フランクが述べていたスケッチみたいに
建築を創造する一番最初のステップであって、
言い方を変えてみると「直感」や「本能」から生まれる
「命の画」みたいなものなんだよねぇ。。
だから、大事にしようって思う気持ちは変ではないし、
彼が言っていた「大切な日記の1ページ」のようなものなのかもねぇ。
スケッチは10分で描けるかもしれないけれど、
10分で描けるようになるためには10年、20年、..40年の時間、
経験が必要だったというわけなんだよねぇ。
でもねぇ、
もう一人の自分がいることも確かなんだぁ。
「これからも成長したいなら手放しなさい。。。」
「大事にし過ぎると、変化する勇気を失ってしまうよ。。」
「与える力を練習しなさい。。。」
他から見ればこんなに大げさに考える必要もないのにねぇ。
でも、今の自分の最大のテーマ。
今年2010年1月からのテーマである “スタンダードを上げること”
Raise Your Standard
→関連記事を読む
http://ameblo.jp/e-volution/entry-10424987971.html
自分にとってみれば大切なスケッチ。。。
スケッチを描き終えたときの満足感、そして特別感。
出来上がった時の喜びと期待感。
だからこそ、もっと大切にしてくれる方へ与えてみたい。
だからこそ、勇気をもって手放す力も練習したい。
だからこそ、次はもっと素晴らしいスケッチが描けるように挑戦したい。
自分にとって大切なものを与える勇気を練習してみよう。
もし、こんなスケッチでも喜びを与えることができれば
どんなに幸せな事だろう。
もし、このスケッチを手にした方が同感し
また他の人へ大切なことを与えることができたら
どんなに幸せな世界ができるだろう。
すばらしい建築は人の微笑みを造るように
こんな小さなスケッチでも一人の微笑みを造れば
立派な建築なんじゃないかなぁ。
僕が歩いている夢の終着点。
それは、こんな小さなステップから始まるのかもしれないなぁ。
:Dream Forward Project #02
夢を送るプロジェクト・第二作完成。

Sketch Source by R204DESIGN
この建物は緑に囲まれて沢山の光を浴びながら
オフィス生活も新たなライフスタイルになるだろうという創造と
期待から生まれた「アイデアの種」なんだぁ。
自分にとって大切なもの
大切なものを手放すことも時には愛であろう。
この愛を育てていただける方
この愛を広げていただける方
お便り待ってるねぇ。
See ya,
:D
※:Dream Forward Project
スケッチの郵送は本名、正式住所が必要です。情報に不明な点がある場合は不可と致します。
指定郵送いたしますので本人が受け取る必要があります。(送信着確認のため)。
自己紹介などプロジェクトについて簡単な説明文を添えていただけると幸いです。
個人情報は責任をもって保護いたします。