強い翼 | カリフォルニアの建築家日記

強い翼

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今日も誰か一人に何かのヒントになれるように
これまでに学んだ全てを話し、全てを与えます。
~なんていうと真面目そうに聞こえてしまうけど。。。

今日の記事はずっと頭の中に残っていたこと。
いつか書こうと思っていたんだ。 だから今日。
上手く伝えられなかったら、また調整すればいいし。

だから、前回の記事の続きと少々内容が違ってしまうと思います。
I am sorry, guys :)  ←英語ってこんな時便利だね。


【なぜPrimary Aimが大切なのか?】
読書時間は10分。 (平均読書スピード:毎分400文字を使用)


僕は少年時代オートバイの事故を経験したんだ。
トラックとの正面衝突であの時、
運がよく自分の手がトラックのバンパーに引っかかっていなかったら
トラックの下に巻き込まれて引きずられ。。。    
こうして記事を書くことなんてなかっただろう。

あの時を思い出すたびに、今まで自分に与えられた時間、
それからこれから過ごす時間に不思議な"縁”を感じるんだ。

感謝っていっても「あー。生きてて本当に良かった」なんて大げさなことではなく、
「ふっきれた」ことに感謝してるんだ。

生かされてるとか、第二のチャンスをもらったとか。
正直、今もわからない。  

生意気に聞こえてしまうかもしれないけど、 これが当時から変わらない正直な感覚。
神様に怒られるかもしれないけど、 嘘ついたって神様はわかってるだろうし。

言葉で説明することってとても難しいなぁ。 
でもね、なんとか 沢山の人々にシェアしたいんだ。 この気持ち。

'感謝’とか'ありがとう’とか、言葉では表現できないそれ以上の感覚があるんだ。
感謝しなくても既に感謝してるって言えばいいのかな。

自然になったっていうのかな。

「ふっきれた」っていうのが最も正確な表現かもしれなぁ。

あの時から、 不思議だったこととか、怖かったこととか、
あまり口にしないようなことなど、
沢山のことが自然に受け入れられるようになったんだ。 

確かに全てではなくて、夜暗い所は怖いし、世の中どうなってしまうのかって思うし、
こんなこと正直にこの場で書いたらどうなるのか?って思うし。

でも心の奥では「どうなっても大丈夫」っていう
ふっきれた何も期待しない自分”がいるんだ。。

何も期待しなくなったら、小さいことでも感謝して、
なんでも自然にThanksって言えるようになったんだ。

当然、自分を見失うことだって今でも沢山ある。
怒ったり、我がままいったり、、、 
でも次の日起きると 「たいしたことないじゃん。」ってね。

実はね、最近の記事を書き始めたことちょっと不安なんだ。 
上手く説明できないけど。。

わかるんだ。  あまり聞きたくないことだって。


ハービーが倒れたとき何かすごい直感を受けたんだ。
ぐたっとした彼の体を救急車用の折りたたみベッドに乗せた時ね。

心の中で
「いつかやろうって思ってるのなら、今やれ!」って。

人生楽しいことばっかりじゃないよ。 
逆に辛いことのほうが多いと思う。

だって考えてみてよ。 

だいたい、だれが人生は楽なんて言ったの? 
そんなの自分の思い過ごしじゃないの?

病気したり、リストラされたり、ふられたり、
火事で家がなくなったり、車が突っ込んできたり、
可愛がっていたペットが死んだり、
人になめられたり、だまされたり、利用されたり、

自分でコントロールできないことばかりだよ。  人生って。

だからもっと強く生きようよ。  
自分ではコントロールできない世界に住んでいるのだから。

だからもっと生き生きしようよ。
4時間飛行機に乗れば
水もろくに飲むことができない子供達が今も沢山いるんだから。

だからもっとしっかりしようよ。
自分とは全く関係のない世界で
家を失い家族とも引き離された人々が沢山いるんだから。

自分で決めて、自分で行動しようよ。

彼らにするとね、同情なんていらないんだよ。。
やるか、やらないだけなんだ。 
起きることに文句なんて言ってられないんだ。
でもその事柄が自分にとってどんな意味なのか?って考えるんだ。
その意味を自分で感じ取ったら、結果を出すために助け合うんだ。

時には同情を求めることもあるかもしれない。
そんな時はいくらでも与えてあげるから。
でも、なにも変わらないよ。
その場で足踏みをしているだけだから。

ー 厳しすぎる?
ー そうかもね。 聞かない方が楽だしね。
ー 真面目すぎる?
ー そうかもね。 考えづに笑っていれば楽だしね。

辛いことが多いから 毎日精一杯で
明日のことや、1年後、10年後なんて。。
まして、あの瞬間なんてね。。

「そんなこと考えている暇があるなら仕事しろ」って思うかもね。


でもね、一つだけ 確かなことがあるんだ。

それはあの時が必ず来るってこと。
悪いことでも良いことでもない。 
そんな時って、虫の知らせもないってこと。  




【後悔しないこと】
Don't regret.

でも、そんなときに絶対に犯してはいけないこと。

それは「後悔しないこと」。

後ろを振り返って悔しいことだけは絶対にしちゃダメだよ。

人間ってすごいんだよ。
トラックにぶつかるでしょう、
それで、 引きずられるんだ。 目がチラチラしてね。
こうして書いている時もその当時の事故の音や風景を鮮明に覚えているぐらい。

実際の時間は2-4秒ぐらいなのに、頭の中は何千枚もの写真が一瞬のうちに通り過ぎていくんだ。 でも一つ一つの写真には2時間ぐらいの映画が詰まっているんだ。

いろいろな映画を観るんだよ。 

自分の誕生日の時や、初めてのキス、運動会で一等賞をとった時や、
夏の暑い日に剣道の先生といろいろ話して歩いたとき、
お父さんに風車してもらった時や
お母さんに思ってもいないことを言ってしまった時、

一瞬のうちに全ての映画を観るんだよ。

気を失う時は痛みなんて全然なくて、逆に変に冷静なんだ。
そんな瞬間って、ふと気づくと結局たった一人なんだよね。

周りでは大騒ぎしてるのに、
自分の中では当時大好きだった彼女のこととか、
いつもカッコいいバンド友達との会話とか、
両親や弟のこと。  

「これじゃバイクは廃車だし、お母さんから怒られちゃうな」なんて
現実起こっていることとはスケールが違ったこと考えてるんだ。

それから、突然悲しくなってきてね。
音も聞こえなくなって、色がなくなってきて白黒みたいな感じだったかな。
声も出せなかったんだ。  でも看板が斜めに傾いていたり、
昆虫がゆっくり側を通りすぎたり、奇妙な洞察感があってね。

相手の運転手さんが何か大きな声で話し書けている映像はわかるんだけど
何もできなくって、映画をずっと観てるんだ。
救急車の音が聞こえてたけど今は聞こえないし。。

今でもなぜ悲しかったのかわからないけど、
目が開いたまま沢山の涙が出てきたんだ。

沢山の涙がどんどん出てきて止まらなかった。
感情なんてなかったよ。 あの時。

悲しいとか、うれしいとかではなくて、、

花や、雑草や横にあった電信柱みたいに。
ただ寝そべっているだけだった。

あの涙。 わかるんだ。 後になってね。。。



生きてるんだから、いろいろなことがあると思う。
生活が大変かもしれないし、病気にかかっておられるかもしれないし、
会社がつぶれてリストラにあったり、交通事故に遭って片手を失うかもしれない。

家族に不幸があったり、人から嫌がらせを受けたり、、、

起きたことは仕様がないよ。
でもこれも大切なプロセスなんだ。


世の中コントロールできないことばかりだから、
それに打ち勝つ強い心や回避できる強い翼が必要なんだよ。

どんなことが起こっても、自分で立ち上がり羽ばたくことのできる強い翼。

この翼を育てるためには中途半端じゃダメなんだよ。
だから心地良いものではないかもしれない。
だから多くの1%の人たちしかやらないんだよ。

究極の状態を体験する、または想像する。
そんなPrimary Aimを持つことで、
最悪な場合であればあるほど、行動力が生まれ
世の中の動きと関係なく自然に生きることができるようになるんだよ。

結果世の中が自分の一部になるっていうか。 

ー う~ん、なかなか説明できないなぁ。
でもわかる人だけでいいんだ。 わからなくてはいけないことでもないしね。

あの瞬間を自分で味わうことができれば、
この世の中、どんなことがあっても“吹っ切れる”ことができる。
物理的に経験しなくても頭の中でシュミレーションすることができるんだよ。
それが先日の話し。


どんなに辛いことが降り掛かっても
自然と正直に感謝している自分に気がつくと思うよ。


みんなには絶対にあの時の涙を流してほしくないだ。
後悔だけは絶対にしちゃダメだよ。

やってみて思うようにいかなかったことは沢山あるけど、
やらなかったことを後悔するほうがず~っと怖いよ。

いつになるかわからないことに、おびえて生きるなんて嫌だ。
またそんな時のために考え続けてるなんてナンセンスだと思う。
でも、一度だけ明白にして、受け入れる。
そうすれば、
もっと大切な事が今からできるって思う。

いつになるかわからないのなら、今からあの時を達成の時と決めてしまえばいい。

最悪の日ではなく、達成の日。
いつ何が起きても追い続ける気持ちでいたい。

だってまだまだ沢山やりたいことがあるのだから。


あれから20年が経った。




自分の人生では
第三章が始じまったと思ってる。

明日何が起きるかわからないけど
今日という時間をいっぱい楽しもうよ!
昨日まで大丈夫だったんだから。






D。

July 24th, 2009
Pasadena, CA