BEM (Begin with the End in Mind) #03 | カリフォルニアの建築家日記

BEM (Begin with the End in Mind) #03

B.E.M
Begin with the End in Mind
自分が達成した時の喜びや不可能だと言われていることを成し遂げた時の満足感を頭に強くイメージしてみよう。
文字に書くのは簡単だが、実際やってみるとなかなか難しいことがわかると思う。

なぜ?
脳は魂ではなく、コンピューターのCPUと考えてみたらどうだろうか。
与えられた情報をただこなしていくだけ。
過去の経験をデータバンクとして備え、未来に間違いや命の危険をさけるために
常に分析しているマシーンみたいなもの。 
あなたはそんな世界でもっとも早いコンピューターでも
追いつくことのできないCPUを使いこなす達人だ。
しかひ、どんなに早いCPUでも基本条件を与えないと
答えを導くことができないというわけだ。。
 

5W1H- When, Who, What, Why, (Which), and How
今後、あなたのスケッチブックにはこの5W1Hをベースに
描いてみることにする。

行動前にイメージすることは無意識に存在する魂に
Mission (使命・任務)与えるということになる。

目的地を想像して夢を語るだけではなく (TalkerやDreamer)
目的地に達成した感覚を想像し、実際に作戦を立て実行する。(Doer やAchiever)

この達成した時の感覚を脳に強く焼き付けることで、途中どんなに険しい道のりでも
諦めずに壁を突き通す(Breakthrough)強い意志を持つことができるというわけだ。

Missionを遂行する限り「ルール・規則」は必要ない。
目的地に辿り着くためなら状況に応じて自分を変化させ進んでいくからだ。

これをMBS:Mission-Base Strategy という。

ライフスタイル・デザインではこの思想を信仰する。
「マニュアル社会」とは全く逆の考え方で
マニュアルがあなたを支配し
マニュアル以外の事柄は「system error」ということではなく、
マニュアルを一度理解したら、マニュアル無しでも目的に応じて
個人の判断で行動するという人生の進め方だ。

このイメージトレーニングを常時することで「神頼み」という行動から
「神に示す」という行動に変えることができる。

どんなに辛い時でも「神に助けを願う」ポジションから
「神・自然の下で共に行動する」と考えた方がよい。

さてコンセプトがわかったら、実際にBEMを書いてみよう。
あなたはどんなスケッチブックを選んだかな?
最初の1ページ。  どうだった? 感想は?



【最初に書く最後の話】
今この記事を読んでいるみんな。 
I hope you are sitting down. 

What I am gonna tell you is something you may not like.


椅子にちゃんと座っていることを願ってる。
これから話すことはあまりみんなが考えたくないことかも知れない。

だけど安心して、深呼吸して、口を閉じて、赤ちゃんの耳をカバーして、
モニターが後ろの人に見えないようにしてね。

これから書くBEMはあなたのライフスタイル・デザインを描くために
大きく左右する「Compass」(方位磁石)として使用する。
だからとても大切なプロセスで人生でもっとも大切な時間と考えてほしい。 

また、今回のBEMは将来何度となく書き続け、修正しても良いと理解する。
では目的をまず説明します。 

【目的】: 潜在意識にある本当の自分を発見する

以下の文章を読んだ後、最低30分間社会から自分を「隔離」する場所を探すこと。
社会から隔離ということは、人がいないということではない。 自分が属する社会ということで、携帯をOFF(マナーモードじゃダメ。完全に電池を切る!)、テレビもOFF、友達、そして家族、 全てが見えない場所に移動する。 車の中でもいい。でもラジオはOFF. どこか公園や遠くが見える場所が良い。  時間はいつでも良いが朝食後の朝が効果的。 自分一人の環境を作ること。  週末日曜日朝11時までに見つけること。

これから2通の手紙を書く。 
個人の判断に任せるがこの手紙はだれにも見せないということにする。

文字の大きい方がよい。 30cm離れてもきちんと読める大きさで
小さく、細い文字はNG.  かわいい文字もだめ。 きれいな文字もダメ。
雑に書きしゃべる早さと同じぐらいに書ける程度の文字がよい。


ー最初の手紙ー
日曜日の朝11時。 快晴 外では鳥の声が聞こえる。
20畳ほどの部屋に沢山の人々が所狭しと集まっている。
10人、20人、100人、 自分の想像に任せる
ふと気がつくと彼らは自分の知り合いである。
親友、友達、家族、 子供も沢山いる。
でもみんなかなり歳をとっている。

部屋の真ん中には立派な彫刻が施された木製で長方形の箱が
机の上に置いてあり、みんながその箱を見つめている。

箱の扉は開いている。
みんなが見つめている箱の中には
沢山の花が添えられていて
その真ん中に自分がそっと眠っている

今日は自分のために沢山の人が駆けつけてくれたようだ。

部屋の天井四隅にはスピーカーがマウントされていて小さな音楽が流れている。
モーツァルトの「春への憧れ」のようだ。

マイクの音がして人際から1人 前へ。

その方は誰かな?   

大きくなったお子さん?
歳を共にした友達? 
一緒に人生を楽しんだ相棒?
それとも兄弟・姉妹?  
お世話になった先生?
教えて立派にそだった生徒?

その方が胸のポケットから手紙をだしマイクを通して読み始める。


「○○さん、」(自分の名前)
「今日は、、、、」




これが最初の手紙。 

どんな内容だろうか?  
「○○さん、あなたは○○であり、 あなたはいつもこんなことを言っていたね。
こんなことがあった時、あなたはこんなことをしてくれたね。」
「あなたの趣味は○○で。。」
「あなたはこのようなことをしてくれて、こんなに私の人生が変わったの。」
「あなたが信じていたことは、、こんなことで、今ではこのようになったよ」

沢山あると思う。

「○○さん、  本当にありがとう。。。」


手紙を読む方の表情を想像し、細かく表現できるまで目を閉じるのが良いだろう。
その方の周りにいる人は? どんな表情?  もしあなたがその中の一人で
あなた自身を見つめていたらどのよう感じ? 

そのような 感情も書き写す。

難しく考えないように。  俳優・女優になったつもりで「役」を演技する感覚。




ー2通目の手紙ー
1通目の手紙を書き終わったら休憩しよう。
場所を移動してもよい。 でも30分以内に戻ることが大切。
常温の水(氷抜き)をコップ2杯飲むようにしよう。

2通目の手紙を書く前に大きな深呼吸をして
目を閉じ、上を10秒ほど眺めるようにする。
1通目の手紙の内容を思い出してみるのも良い。

here we go,


1通目の手紙を読み終わったころ、部屋の雰囲気はどうだろうか?
沢山の方が白いハンカチーフを目に寄せている。
何も言わずにただ下を向いている方もいるだろう。

そんな時天井四隅のスピーカーから一人の声が部屋中に流れる。

「自分の声」 (前もって録音しておいたのだね。)

2通目の手紙はみんなに伝える自分からのメッセージ。

どんな内容だろうか?

「みんな。 今日来てくれて本当にありがとう。」
「自分はね、今まで、、、、、」
「自分はこんなことができた。。。」
「あの時君がこうしたのは、自分はこう感じていたから。。。」
「自分がここまで来れたのは、みんながこうして。。。」
「こんな失敗もあったけど、こんな成功もしたし、、」

沢山あると思う。

どんな人だったのだろう? 

優しい人、厳しい人、勇気がある人、、、

どんなことをしてきたのだろうか?

今日この日は自分のためにある。  理由も何もいらない。
自分勝手でいい。 一生に一度だけだから。
時間も無制限。 何も気にする必要がない。

どんなことを誰に伝えたいだろう?

この手紙を話しているとき、どんな人が周りにいるだろうか?
話しをする時自分はどんな言葉をつかうのだろうか?

話しをする時、内容に応じて一人一人目をみて話すようにする。

自分は先に行くけれど、残ったみんなにどんなメッセージがあるかな?



ー手紙の書き方ー
内容は気にしない。
はじめは頭に浮かぶこと全て書く。
「なにから始めようか?」と思ったら、そのまま「なにから始めようか?」と書く。
わからなかったら、わからないと書く。

最初は「質」ではなく、「量」を目指す。
だから雑でいい。 雑なら雑になるほどいい。

スピードが大事。 
あまり考えないようにする。 
とにかく書く。 ページを気にせず、見かけも何も気にしない。

間違えたら「消さない」。
そのまま次に進む。

結果文章が成り立っていなくても良い。

どのぐらい成り立たない文章を書くことができるのかを
自分に挑戦しているのも良い。

順番も関係なし。    ーだれも見ないのだから。。。



書き続けるうちに 何か不思議に文章がつながってくる。
何も考えずにただ、文章が自然に形成されてくる。

後は自然に任せるだけ。   

学生のみんなはおじいちゃんになった気持ちで考えるのは難しいと思う。
そんな時は自分が「大人」になった時を想像し、手紙を作成する。

社会人のみんなは今自分がしている職と掛け話して考えてもよい。

今までにしてきたことを想像して書くこともよし。
将来したことを想像して書くのもよし。

ルールは全く無し。 

潜在意識を外に出してあげることが目的だから。


最初の環境づくりと素直な気持ちさえ整えれば誰でもできるようになるから。

最初のトライアルでは上手くいかないかもしれない。
それでも大丈夫。 
ライフスタイル・デザインには「失敗がない」から。

でも自分が納得できるまで何度もやり続けることが必要だよ。

1度目より、2度目の方がもっと簡単。
2度目より3度目。 やればやるほど簡単になっていくから。
現実とは正反対。


【ミッション】
1。スケッチブックの2枚目から始め、両側裏表のページをつかうこと。

2。ペンは鉛筆以外で消せないもの、太めを選ぶこと(ケルボもNG)

3。日本時間7月19日日曜日午前11時までに「隔離」し、
  同日23時59分までに終了すること。

4.文章は成り立っていなくてもよい。 
  当日書き終わった内容をみて、最初の手紙から声に出して読むこと。 
  声の大きさは実際話すことを想定した大きさ。
  「恥ずかしくないから」 大丈夫。
  場所が悪いなら変更してもいい。 
  声を出すことで自分の声を耳から聞くことが大切なんだ。
  読むときその状況を本当に想像する。
  「大体でいいじゃん」は通用しない。
  やる時はとことんやること。

5.2通の手紙を書き終わり、読み終わったら 
  最後に自分の名前を「きれいに書く」
  その下に場所、日付と時間を「きれいに書く」
  
6.1-5項目を終了したら再度集合する。 
  次の電車は
月曜日午前00時に出発する。



Good luck and Have a fun!

See you in a few days.


D

Los Angeles,
2009-07-16 00:00:00