風俗嬢の職業病(心編)。 | 泡姫日記~風俗嬢の戯言~in Ameblo

風俗嬢の職業病(心編)。

オシゴトしてると、なんでこんなに心、病むんだろ。


まぁそりゃ、初めて顔合わす、どこの誰かも知らない♂と、

いきなりキスして、洗ってないちんちんしゃぶって(即尺)

あたしの中に入れちゃう(即ベッド)わけだから、

いくら、セックスに対しての価値観が

そんなに高尚なところにないあたしでも、

ある程度心にひずみが出来るのは、

当たり前といえば当たり前なんだけれど。


今まであたしは、

『あ”ーもう!あたしの心に入って来んなや!』

とか、

『カネ払っても求めんのは体だけにしてくれや!』

とか、

声高に叫んで来た。

つまり、人(客)のせいにしていた。

自分の心に虚勢を張ることに精一杯で、

『あたしはプロ』という言葉も、

自己愛の慰めを垂れ流しているだけだったということだ。


でも実際、そんなことよりももっと

あたしの心が荒んであっという間にゴミ箱のように

塵や埃でいっぱいになってゆくのは、

間違いなく、嘘をつくからだ。


本名聞かれて教えないのなんて、

風俗や水やってる子なら当たり前。

わざわざ嘘の名前言わなくたっていいわけだ。


なんでもないプレゼントもらって、

客が帰ったら、即行ゴミ箱にシュートしちゃうくせに、

ありえないくらい大げさに喜びを表現しちゃう。


腹の中じゃ「ふぇ?なんじゃこりゃ」と思ってるくせに、

「気持ちいい?」なんて聞かれて、

「うん。なんだかピッタリな感じだね、あたしたち」

なんて無邪気な顔して言っちゃったり。


「僕のこと思い出して一度でもオナニーしてくれた?」

って言われて、

実際は一秒だって思い出してもいないし、

それどころか、対戦直後のあたしの妄想では、

ぼっこぼこにに殴っちゃって腫れ上がった顔で、

薄笑い浮かべてるくらいなやつなのに、

「いやん図星。だって、上手いんだもん○○さん・・・」

なんて平気な面で言えちゃうのだ。


どんなちんちんでも『こいつは可愛い』と呪文を唱えて、

悲惨な勘違いしたやさしさで心ほじくられようと

いつも冷静沈着でいることを信条としてて、

騙し騙される振りを楽しんでるようで、

実際、あたしの心を病ませているのは、

嘘なんだということに、気が付いたあたしに、


『甘~い!そんなん甘いんじゃ!!』


と喝を入れるのはまた、あたし自身だったりするのだ。