僕と彼女の恋の道。
自慰の回数が増えてそれに虚しさを覚える頃になると僕は
ベッドルームとバスが併設された不思議な空間が恋しくなる。
とくにベッドからなかなか抜け出せない朝を迎える季節に。
僕が風俗に向かうのは彼女のいない今に限られていて、
足を運ぶ店も選ぶ姫も決まっている。
職場の同僚と飲み会の流れで初めて足を踏み入れて、
自分の性欲を簡単に満たせる遊びがあることを知った。
後腐れなく、誰にも知られずに。
あたしなんかの体に高いお金払う男って、バカだな。
あたしは奇怪な形の椅子に座って煙を吐き出しながら思う。
歯を磨いて消臭スプレーを振りまいて
すっかりとヤニの匂いを消したら
あたしはフロントにコールして、
何度も指名してくる、この上なくバカな男を迎え撃つのだ。
あたしの無防備な笑顔で敵はきっと油断するに違いない。
その隙間に潜り込んで息の根を止める。イチコロダ。
湯気に満ちた部屋で乾いた肌に触れると
僕は彼女の首を絞めたくなる。
心も体もこんなに乾いてしまうまで放っておいた彼女の首を。
四つん這いにさせてお尻を剥き出しにしても、
僕は腰を揺らす彼女を見ていることしか出来ない。
彼女が不思議そうに首を傾げても僕の上に乗りかかってきても、
僕は彼女の湿り気を持った部分には触れることさえもう出来ない。
この男はあたしを思い出しながら家でオナニーしてるに違いない。
あたしは目一杯男に擦り寄り甘えて挑発するのに、
男はちっとも反応しない。
前に来たときにはいけないあたしを差し置いて、
2回も発射したフライングマンのくせに。
無理やり犯してやろうと馬乗りになったら、
あたしじゃなくて天井見てて、あたしの方まですっかり萎えた。
消化不良で便秘になりそうだ。
彼女が僕の渡した名刺に連絡をくれたのは、
僕のことを気に入ったからだと思うのは時期尚早かもしれない。
彼女はまた会いたいと言ったけれど、それが営業であることは
明確だからだ。
僕はもう彼女のいるあの箱に向かうつもりはない。
そこで彼女を抱くことが僕にはもう出来ないからだ。
ホテルできっかり2時間。店と同じ金額を男はくれた。
律儀に縦長の白い封筒に封までして。
どうせ男は立たないのだから、
休みの日にこづかいを稼ぐにはうまい話かもしれない。
と思って会ったら、まんまとやられた。
ちんちんの固さはいまいちだけれども、
男の射精のタイミングは思ったより悪くない。
彼女の言葉は、時々僕をはっとさせるけれど、
希望の光は幻覚でしかなくて彼女の真意はいつまでも見えない。
彼女が見ず知らずの男たちと粘膜を合わせている間、
僕は頭を掻きむしり本を壁に投げつけて彼女の写真を焼いてみる。
けれども僕らが抱き合うときにそれらの嫉妬は、
セックスのスパイスにしか成りえない。
彼女にお金を渡すことを僕は止めようと思っている。
少しづつ金額を減らしたら彼女はどう思うだろうか。
壁一面の鏡には
両足を広げられでんぐり返しの無様なあたしが映ってる。
いつものおじさんのいつもの舌の感触にいつものように濡れない。
この禿げ頭をサッカーボールのように蹴り飛ばして、
ついでに熱湯の湯船にシュートしたい。
昨日、帰りのタクシーで男からの封筒を開けたら一枚足りなかった。
ちんちん舐めなかったからかな。
なんて考えてる内に頭にきて
タクシーのクラクションを後ろから長押ししてみた。
彼女はまた会ってくれるだろうか。
という心配は瞬時に晴れたけれど、即座に
彼女の笑顔を見ることが出来ない。
という心配が僕を襲った。
それから彼女はいつも不機嫌で、しかも会うたびにそれは
ひどくなる。
次に会ったら、僕は空の封筒を手渡すことになる。
僕はすべてを彼女に託した。
今月指名トップだよ。頑張ったね。
なんてオーナーに言われてもちっとも嬉しくない。
ちんちん舐めたのに一枚減ってた。
手抜きしても、おもちゃ持参して縛られてみても、
毎回一枚づつ減ってる。
それなのに男のちんちんはどんどん固くなってる気がして
むかついてイラついて吐きそうになる。
今度会って封筒だけになってたら、
男のちんちん噛み切ってやろうとあたしは決意してる。
彼女が僕の前で空の封筒を開けたとき、
僕は彼女の凶暴さを思い知ることになった。
彼女は僕をぶって、僕を蹴り飛ばし、
ベッドに沈んだ僕に泥棒!と叫んだ。
そして僕の股間に勢いよく飛びかかり、
彼女は歯を立てて僕を愛撫した。
痛みに堪えながら彼女の首元に触れたら、
僕は彼女の肌が潤っていることに気付いた。
ベッドルームとバスが併設された不思議な空間が恋しくなる。
とくにベッドからなかなか抜け出せない朝を迎える季節に。
僕が風俗に向かうのは彼女のいない今に限られていて、
足を運ぶ店も選ぶ姫も決まっている。
職場の同僚と飲み会の流れで初めて足を踏み入れて、
自分の性欲を簡単に満たせる遊びがあることを知った。
後腐れなく、誰にも知られずに。
あたしなんかの体に高いお金払う男って、バカだな。
あたしは奇怪な形の椅子に座って煙を吐き出しながら思う。
歯を磨いて消臭スプレーを振りまいて
すっかりとヤニの匂いを消したら
あたしはフロントにコールして、
何度も指名してくる、この上なくバカな男を迎え撃つのだ。
あたしの無防備な笑顔で敵はきっと油断するに違いない。
その隙間に潜り込んで息の根を止める。イチコロダ。
湯気に満ちた部屋で乾いた肌に触れると
僕は彼女の首を絞めたくなる。
心も体もこんなに乾いてしまうまで放っておいた彼女の首を。
四つん這いにさせてお尻を剥き出しにしても、
僕は腰を揺らす彼女を見ていることしか出来ない。
彼女が不思議そうに首を傾げても僕の上に乗りかかってきても、
僕は彼女の湿り気を持った部分には触れることさえもう出来ない。
この男はあたしを思い出しながら家でオナニーしてるに違いない。
あたしは目一杯男に擦り寄り甘えて挑発するのに、
男はちっとも反応しない。
前に来たときにはいけないあたしを差し置いて、
2回も発射したフライングマンのくせに。
無理やり犯してやろうと馬乗りになったら、
あたしじゃなくて天井見てて、あたしの方まですっかり萎えた。
消化不良で便秘になりそうだ。
彼女が僕の渡した名刺に連絡をくれたのは、
僕のことを気に入ったからだと思うのは時期尚早かもしれない。
彼女はまた会いたいと言ったけれど、それが営業であることは
明確だからだ。
僕はもう彼女のいるあの箱に向かうつもりはない。
そこで彼女を抱くことが僕にはもう出来ないからだ。
ホテルできっかり2時間。店と同じ金額を男はくれた。
律儀に縦長の白い封筒に封までして。
どうせ男は立たないのだから、
休みの日にこづかいを稼ぐにはうまい話かもしれない。
と思って会ったら、まんまとやられた。
ちんちんの固さはいまいちだけれども、
男の射精のタイミングは思ったより悪くない。
彼女の言葉は、時々僕をはっとさせるけれど、
希望の光は幻覚でしかなくて彼女の真意はいつまでも見えない。
彼女が見ず知らずの男たちと粘膜を合わせている間、
僕は頭を掻きむしり本を壁に投げつけて彼女の写真を焼いてみる。
けれども僕らが抱き合うときにそれらの嫉妬は、
セックスのスパイスにしか成りえない。
彼女にお金を渡すことを僕は止めようと思っている。
少しづつ金額を減らしたら彼女はどう思うだろうか。
壁一面の鏡には
両足を広げられでんぐり返しの無様なあたしが映ってる。
いつものおじさんのいつもの舌の感触にいつものように濡れない。
この禿げ頭をサッカーボールのように蹴り飛ばして、
ついでに熱湯の湯船にシュートしたい。
昨日、帰りのタクシーで男からの封筒を開けたら一枚足りなかった。
ちんちん舐めなかったからかな。
なんて考えてる内に頭にきて
タクシーのクラクションを後ろから長押ししてみた。
彼女はまた会ってくれるだろうか。
という心配は瞬時に晴れたけれど、即座に
彼女の笑顔を見ることが出来ない。
という心配が僕を襲った。
それから彼女はいつも不機嫌で、しかも会うたびにそれは
ひどくなる。
次に会ったら、僕は空の封筒を手渡すことになる。
僕はすべてを彼女に託した。
今月指名トップだよ。頑張ったね。
なんてオーナーに言われてもちっとも嬉しくない。
ちんちん舐めたのに一枚減ってた。
手抜きしても、おもちゃ持参して縛られてみても、
毎回一枚づつ減ってる。
それなのに男のちんちんはどんどん固くなってる気がして
むかついてイラついて吐きそうになる。
今度会って封筒だけになってたら、
男のちんちん噛み切ってやろうとあたしは決意してる。
彼女が僕の前で空の封筒を開けたとき、
僕は彼女の凶暴さを思い知ることになった。
彼女は僕をぶって、僕を蹴り飛ばし、
ベッドに沈んだ僕に泥棒!と叫んだ。
そして僕の股間に勢いよく飛びかかり、
彼女は歯を立てて僕を愛撫した。
痛みに堪えながら彼女の首元に触れたら、
僕は彼女の肌が潤っていることに気付いた。