流行さえ追えない。 | 泡姫日記~風俗嬢の戯言~in Ameblo

流行さえ追えない。

腰掛でやる分には全然関係のないことだろうけど、

どっぷり浸かってるあたしに言わせると、

ソープ嬢は流行さえ追えませぬ。

ソープ嬢は万人に受けた方がよい。

特殊な趣味の限定された人たちに強烈に支持される姫

というのも面白いけれど、限定しちゃうと客も減る。

万人に受ける姫を目指すことの方が取りこぼしが少ない。


普段はどんな私服を着ようと構わないんだけれど、

とくにヘアスタイルに関しては、ヅラもウィッグも

オシゴトの邪魔になるから付けたくない。

「なんだ、これつけ毛?」って落胆されるのも面倒だしさ。


あたしの店はおじさま層がかなりの比重を占めている。

おじさまにはシンプルなロングスタイル。

これに限る。

どんなに真っ直ぐサラサラヘアにセットしても、

くるくる巻き巻きしてお姫様風にしても、

ローション塗りたくった客の上でぐるぐる回ったり、

風呂を出たり入ったりしてる内にぐっちゃぐちゃになって

面倒だったりするけれど、やっぱりロング。

おじさまにはロングスタイルが一番受けるんですもの。

「さっぱり切ったら手入れ楽だろーなー」とも思うし、

「ウルフにしてー」と思うこともあるけれど、

せいぜい微妙なシャギーいれて変化を楽しむ程度でぐっと我慢だ。


今日もあたしはおじさま受けする女を目指して、

流行無視してひた走る。