あたしは商品。 | 泡姫日記~風俗嬢の戯言~in Ameblo

あたしは商品。

あたしは体を商品にしている。

心まで商品には出来ない。

あたしにとって最高にいい客とは

「えへえへ、今日も来ちゃったよ、楽しませてね」

ってな感じであたしの体だけを存分に堪能して帰ってくれるエロ親父。

しかし、ここに来る男たちはそうではない男たちがやたらと多い。


押し広げて入ってくるのは体にだけにして欲しい。

体は一日置きに仕事をするくらいなんてことはないんだし。

もっと言えば一日5人の客を相手したくらいでは足りないくらいだ。

だけど、あたしの心を掻き乱されるのは御免なの。

そんなだから鉛の玉を鎖で繋がれたように重たい足を、

なんとか店に向かわせるために栄養ドリンクを

3本立て続けに飲んだりしなきゃならなくなるの。

適当な作り話で人のよい精神科医から向精神薬なんて

出せなきゃいけなくなったりね。


あたしは人がなんと言おうともこの仕事をしてる限り

プロでありたい。

痩せっぽちで色気なんてない体を

なんとかセクシーに見せるために体をくねらせる。

客に求められるいい女を追及して研究して実行に移す。

一方で心の芯には限りなく厚い鉄の壁を形成してゆくのだった。


あたしは商品。

体は全部開ける。心だって大抵開ける。

けれども、売り飛ばすことの出来ない部分が、ピンポイントで、

1点だけあるのだ。