垂れるのよ、そろそろ、きっと。
よき関係である、とあるバーのマスターがいる。
夜の顔はバーのマスターなんだけれど、
実は、こっちは彼の趣味で、昼はしっかり会社を経営してるの。
で、店もシックで本人も品があってダンディズムの極みみたいな男。
そのくせ、あたしの猥雑談にもちっとも嫌な顔せず付き合ってくれる、
とっても律儀で、憎らしいほどいい男。
ま、彼に関する話題は、いずれ書くけれど、今日は別の話題。
そのマスターと、いつものように語り合っていた時に、こんな話になったのだ。
「あたし部屋にいるとき、ほとんど裸なのよね。裸族なの」
「チラ見えがいいんだぞ。オープン過ぎるとセクシーさに欠ける」
「彼と一緒の時はエッチな下着くらい付けてるよ」
「アフリカの山奥の民族とか、テレビで見るだろ?老若男女、構わず裸」
「それこそ裸族ね」
「彼らはブラジャーを着けるという、習慣が無い。ブラというもの自体無い。
だから、10代でも、小さいおっぱいでも、みんな垂れ下がってる」
ドキ!! 確かに、そうかも。
そういえば、矯正下着を着けた知り合いがいるんだけれど、
1年付けたら、彼女の身体は結構変わった。
一日中。それこそ仕事中も、就寝中も、真夏で汗だくでも、
矯正ストッキング、ガードル、コルセット、ブラ等を、付けっぱなし。
(なもんで、裸仕事のあたしは、したくても出来ないんだけれどね)
そうして努力した結果、彼女のおっぱいは2cupもUPしたという。
しかもアンダーバストが減ってトップがでかくなったのに、垂れてない。
あたしは20代の峠を越え、下り坂に向おうというところだけれど、
今のとこ、垂れちゃいない。垂れるほどにないっつう方が正しいか。
でも、最近気になってることがある。
おっぱいでなくて、お尻。
ガードルなんて、あんなセクシーさのかけらもないもの、
あたしは絶対穿かないゎ。
そんな、変な強がりで(っつうか、エロく、脱ぎやすい下着を好んでるだけ)、
T-back ばっかり穿いてたんだよね。
そうするとさ、矯正下着の彼女のような支えるものってのが何にも無い。
アフリカの山奥の民族のおっぱいと同じ状態なわけだ。
っつうことは、重力に従って、あたしのお尻は下に向ってゆくのだ。
そろそろ。きっと。
突然偶発的に起こる、淫靡なアバンチュールが絶対に無い!と
確信できる日にだけ、これからはガードルをつけよう!
ブラだって、もっと引き上げ効果のあるものつけよう!
そんな風なこと、強く思った、
ダンディなマスターとの会話であった。