【症例】鼡径部の刺激で改善した腰痛 40代女性 | えばと鍼灸マッサージ院徒然日記

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川崎市多摩区、稲田堤駅徒歩3分にある、えばと鍼灸マッサージ院の院長江波戸雄一の日記ブログです。
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40代女性

【初診日】’15年8月29日(治療回数1回)

【現病歴】
今年の8月24日の昼頃から腰が痛みだした。
それ以前からも違和感はあった。
当初より痛みは改善している。

痛みは運動すると改善する。
医者には掛かっていない。

【随伴症状】
夕方、帰宅途中に左脚の付け根(鼡径部)が痛くなることが1年前からある。

【痛みの確認】

〈立位〉
前屈(-)
後屈(+)
側屈:右(-)左(+)
回旋:右(-)左(+)
 
〈仰臥位〉
膝を伸ばしても曲げても腰に痛みはない
股関節屈曲:右(-)左(+)
足振り:右(-)左(+)
膝倒し:右(-)左(-)

【触診】


◎:強圧痛あり
○:圧痛あり
×:圧痛なし

【施術】
施術方法に関する希望は特になかったので、
鼡径部を刺激しやすい仰臥位での指圧を選択しました。

10分程かけて左の鼡径部を緩めると、
仰臥位での脚振り、股関節の屈曲、
立位での左側屈、左回旋が(-)になりました。
後屈のみ違和感が残りました。

左鼡径部のストレッチ方法を指導し、
強圧痛を検出した右頚部をマッサージして
初診を終了しました。

【その後】
1週間後に来院した際に腰の状態を伺うと、
まったく痛みが無いとのことで、
実際に初診時と同様に動いてもらっても
痛みが無かったので、略治としました。
随伴症状だった鼡径部の痛みがまだ出るとのことだったので、
そちらの治療を行いました。