【いってきた】PHILIPSビジネスミーティング in 香港 | イヤホン・ヘッドホン専門店 旧e☆イヤホンのBlog

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たっくん
どもっ!!e☆イヤホン アンバサダーのたっくんです!


行ってきました!香港!!!

香港には多くの企業のアジア本部があり、すごい大都会でした。
日本よりも都会かもしれないですね。

今回はPHILIPSのビジネスミーティングと言う事で、PHILIPSと情報交換をしてきました。

ミーティングで話した新製品について、PHILIPSの製品作りの説明をしてくれたので、紹介したいと思います。



PHILIPSアジア本部6F。

PHILIPSのオーディオ機器の開発はこの香港支社で行われているそうです。
また、プロダクツデザインの部署もこの香港支社にあり、PHILIPSのブレーンとも呼べる場所です。

そんなPHILIPSの秘密がたっぷり詰まったこの香港支社に、ゲストとして招かれたのは、これまでに1人だけだそうで、極めて貴重な体験でした。

今回、香港に呼んでくれたEllenに感謝です。


僕たちが通されたのは、中規模の会議室。

ここには、PHILIPSで取り扱っている製品のほとんどが展示されていました。

特に香港支社で開発されているオーディオ関連商品は全て展示されていました。



早速、新製品探しをします。

Fidelio S1 S2の新色が展示されていました。

S1にはブルー、S2にはマットブラック、ターコイズの3色がありました。



音に惚れて買ったS2。

海外でもこれから展開される商品ですが、今回日本から来たということで、特別に見せてくれました。

S2へのお願いとして
・S2は本当に音が良いので、リモコンマイクを取ってほしい。
・セミオープンは日本では厳しい。音漏れが気になる人が多いので、できればクローズドで。
・S2の上のモデルでS3を作ってほしい。
・BAのイヤホンが無くなってしまったので、BAのイヤホンも検討してほしい。

続いては上位機種。


Fidelio 最上位のX1。

X1は絶対的な価格こそ高いものの、各価格帯で最上を目指して作られるというFidelioシリーズの中でも最も音が良いヘッドホンです。

実物はありませんでしたが、X2というモデルが開発中とのことです。

僕からのお願いで、
・X1は少し渋すぎるので配色、素材を再検討してほしい。
・ハイエンドのモデルなので、音質を求めてケーブルは両出しにしてほしい。
・可能であればケーブル着脱式。
・音は自然さはそのままに、もう少しだけ輪郭が出る様にしてほしい。可能であればJPNモデルとして、日本のスタッフを開発に絡めて欲しい。


とお願いしました。

僕たちのこうしたらもっと良くなるんじゃないか?日本の独特のマーケットではこういうものが人気がある…などの、細かな意見をしっかりと聞いてくれていました。


ゴールデンイヤーのテストルーム。

この部屋は防音仕様で、音だけに集中できる環境になっています。
スピーカーのテストを始め、イヤホン、ヘッドホンのテストも行える様になっています。

前にあるスピーカーの前に、黒い幕がかかる様になっており、ブラインドテストが行えます。



ゴールデンイヤーのテストを管理している、マシューがプレゼンしてくれました。

以前、来日した際にゴールデンイヤーのテストに参加したい!と伝えたのを覚えていてくれました。ゴールデンイヤープログラムに特別に参加させてくれると言う事で、早速挑戦しました。

低域側では15Hz間隔で音の違いを聞き分けます。
普段聴いている曲の、特定の帯域のみを10秒程度ブースト or カットし、それがどの帯域か当てます。

帯域の間隔が細かいので、どの帯域の音が非常に難しいテストです。
ゴールデンイヤーはみんなこれをクリアしているそうです(^^;



続いてはデザイン部門。

色々なメーカーのヘッドホンが集められています。
ブランドイメージが視覚で伝わる様に気を使いながら、色々なものからインスピレーションを得てデザインを作るそうです。


例えばFidelio S2

銅合金で作られているハウジングは、コーヒーメーカーのカプセルからインスピレーションを得ています。
横に並べてみると似ていますね!


M1に使われているスライダー。

時計のベゼルからインスピレーションを得て、独特のカチカチと言う音を再現しています。

動作の音にまでこだわっている製品は、Fidelio以外には無いのではないでしょうか?



多くの試行錯誤が垣間見れます。

細かいパーツでも、何パターンも試作し、最善を探します。
それは、素材にまでこだわっています。


形状も素材もテストされています。

木材から金属まで、その製品ごとに最善を目指して、組み合わせを考えるそうです。
既定の強度が保たたれるのと同時に、厳しいゴールデンイヤーのテストをパスできる様、音質面でのメリットも考慮されます。


今後、展開予定の製品たちも!

中央にあるヘッドホンは、今後、登場予定のDJヘッドホン。Armin Van Buurenと共同開発した新商品。ハウジングのプレートが変えられます。また、メタルでできた高い質感が印象的でした。

まるでおもちゃ箱の様に、無数のイヤホン・ヘッドホンに加え、インスピレーションの元になるアイテムを並べてありました。


この香港支社ではPHILIPS全製品のデザインが考えられています。

僕たちの知ってるオーディオ製品から、大人気のノンフライヤーなどもここから生まれています。
日本ではあまり展開されていませんが、オーディオに関連する商品も、手広くラインナップを揃えていました。


最後にマシューがお見送りに来てくれました。

PHILIPS製品の音には、ゴールデンイヤーという制度を設ける事で、音の判断に客観性が出ます。
様々な国のスタッフがゴールデンイヤーとして、より良い音を目指し日々トレーニングとテストを繰り返しています。誰もがなれるものではありませんが、音に携わる仕事をしている者として、僕も挑戦したいと思いました。


マシューがFidelio S1のブルーをお土産にくれました。

このブルーのS1は日本では展開されないそうなので、日本では唯一のモノだそうです。
僕がカッコいい!カッコいい!を連発していたので、気を使わせてしまったかもしれません(^^;

PHILIPSのモノ作りに触れて、より良い製品を作るために、真摯に開発、研究を繰り返し、誇りを持って製品を世に送り出している事を感じました。

PHILIPSのブランドポリシーとして、そのジャンル、その価格帯でベストな製品を作る。
そんなPHILIPSの製品をぜひ試してみてください。
高い品質と、納得のプライスにきっと満足出来ると思います。

以上、たっくんでした!

PS.長文になってしまいました(^^;