2014年12月 @ MOVIXあまがさき
こんな野心的傑作が、この規模の上映でしかないのが解せない!ってぐらい、もうね、山下敦弘監督、やりたい放題(笑)!
遊び心と悪戯が鬩ぎ合い、解体される映画(現場)と、折り重なるそれぞれの想いが、フェイクとリアルを反転し合って奇妙な磁場生む。おもろい!
乃木坂46のメンバー3人が主演で、しかも監督は山下敦弘って事で、そりゃ一筋縄で行かない作品であろう事は想定内であったものの、より巧みににこちらの(アイドル映画や乃木坂への)色眼鏡をも利用して、ズブズブと、そのドキュメント性で映画を呑む。
そして呑まれた側の映画は、その内部から彼女達を破壊する。
その繰り返し、反転、繰り返し…
オセロゲームなスリル。
メタに撮影現場を取り込んだ映画って珍しくはないけど、今作はそこに“アイドル”ってエレメントが投入される事で、より混乱する。
折り重なる多次元のズレの生むグルーヴ。
今作、何より山下監督出てるとこが一番おもろかったってのが(苦笑)。
盟友山本剛史と絡むとこ、最高!
現場マネージャー役の佐藤みゆきさんとの絡みとかあんなんズルっ!
佐藤宏さんのドアップも反則!
でも、モキュメンタリーとか観た事ない、純朴な少年・少女が『超能力研究部の3人』観てどう反応するのだろう?
この手の作品をファンはどんな感想持つのだろうね?
僕らなんかの、非ファンにとっては乃木坂の3人にもう既に興味が沸いてる訳で、そんな観点では狙い通りであろう。