サンサンアクションクラブ vs フランケンシュタイン | Electronic Dolphin Eats Noise

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空論上の九龍城

2014年10月 @ 塚口サンサン劇場

塚口サン地階、異様な熱気あったなぁー!
怪獣グッズの販売&まさかのスーパーヒーローのもぎり!!!
お子さんそっちのけの親御さん世代の興奮のカオス!!!!! 

『フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン』

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何だこれは!?
当時の東宝の怪獣映画の海外をも呑み込む勢いを感じさせる、破天荒にも程があるやろ!な脚本を、見事血肉化させるスタッフ&キャスト陣の熱気に撃たれる!


感動的な迄に丹念なミニチュア・合成・着ぐるみ、最高!

ラストの炎上前の格闘、あれ塚口サンのシアター3で35mmフィルムで観れちゃうなんて至福よねぇー!


しかし、まぁ、よくこんな脚本でGO掛かったな…ってぐらいに無茶苦茶(苦笑)。
倫理?辻褄?何それ???
な、このモンスターそのものな熱量は堪らん。
本作製作に至る経緯も、それすら映画的興奮!


フランケンシュタインのヴィジュアルも、出てきて即、はい、アウトー!なゾクゾクさ!
なのに、それ以上に高島忠夫演じる博士のアナーキーな倫理観は激ヤバ!


『フランケンシュタインの怪獣 サンダ 対 ガイラ』 

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30年越しの夢実現!
ありがとう、塚口サン!

約30年前に買って貰った数々の怪獣を紹介したムックに、今作のスティールが紹介されてた頃からズーッと観たかった作品!遂に!!! 


『フランケンシュタイン 対 地底怪獣』の翌年に公開された、実質続編(正確には違う)。
前作より端正な物語。前作以上に緻密な特撮。しかし破壊力抜群!


そもそも、幼き私はその異形の二体の怪獣が取っ組み合っている様(の写真)に胸を鷲掴まれたのだ!
ほぼ全編そこへと特化された物語、画作りに30年の時を越えてオラ、ワクワクしたぞ!!! 


前作は(物語上も製作上も)様々な思惑がカオスとなり、その奇妙な畝りや軋みの中、哀しみの表情をたたえながら逃げ惑うも戦わざるを得ないフランケンシュタインの姿が涙を誘った。一転、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ 対 ガイラ』はそんな諸々の思惑をぶった斬る破壊力に満ちている。

破綻や矛盾をすら味方につける程の…