特許料を値下げ | ある弁理士の思うこと

特許料を値下げ

するそうです。反対は、ないでしょうから、いつものようにそのまま通るでしょう。

http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20070628AT3S2701K27062007.html


その理由は、特許権を取得維持しやすい環境にする、という趣旨だそうですが、それをいうなら審査料も高すぎるのでは?


他の意匠登録出願や商標登録出願でも取っていないのに。

実用新案の技術評価書の請求と比較しても、桁が違う額です。


たしかに、多量の特許権を持っている大企業は特許料を安くすることによる効果は大きいでしょう。

中小個人では、特許料という前に審査料が高すぎて、効果的な特許を取るための費用がかかりすぎることにより、十分な戦略を実行することが難しくなってしまっているところもあるのではないでしょうか?

大企業では、どちらの方を希望するのか分りませんが、審査料も下げて欲しいものです。


また、特許庁は、独立採算と聞いたことがありますが、その会計監査や作業効率のチェックなどは十分に行われているのでしょうか? そのために、審査料を高額にと疑ってしまいます。

日本弁理士会にも言えることかもしれませんが?


なお、審査料の減免制度があるとしきりにアナウンスしていますが、

住民税を払う必要がないなど資力に乏しい人が対象であって、

言い方は悪いかもしれませんが、一攫千金ばかりを狙っている発明貧乏の人くらいしか使えないのではないでしょうか?

健全に活動している中小個人の発明を奨励するのであれば、もっとハードルを下げるべきと思います。

というよりも、中小個人の発明に対する審査料を下げるなどの思い切ったことを期待したいですね。