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濃厚な会話劇であるとか、歌って踊って汗だくになる舞台とか、笑いとったらなにより最高とか、いろんなやりたい芝居、挑戦したい可能性ってあるけど、今目の前にあるこれに勝たなきゃ次はねえぞっていう職業でもあって、批評とか分析とかなんてしてる暇はねえぞっていうか、己の価値観はぶっといものを育てたいけど、必死に、ただただ必死に生きていけば自ずとそれ、育つじゃんって思ってたりもするし、相手のために考えて行動してることがいずれ自分に返ってくるし、「愛」という言葉でまとめられもするが、それじゃ足りないしとても正確に伝わらないからいろんな言葉や意思を伝えるのがわれわれ人間であって、この苦しいのは正常で、そこでもがくことこそが生きることそのものになっているような気がするし、なんにしても健康な身体と精神の状態が基盤にあって、そこから人のいる場所に行って、知らない人と出会い傷つけたり傷ついたりしての闘いをあーでもないこーでもないと失敗して少しずつ学びながらなにかの手応えを掴みにいくためにやるのが仕事で、家に帰って飯作って食って風呂入って布団で寝る、起きて洗濯して飯作って食って髭剃って歯磨いて寝癖直して着替えてシャキッとして家を出る、ってそんな毎日を送り、職場である舞台ではその生き様を人様に観られながら自分を晒していくという一風変わった職業であるよなあと思いながら同時にそれが楽しくもあり反面ものすごく恐ろしいことでもあり、これが仕事なのは幸せだと感じつつもつらいしんどいが常にあり、しかしこの人生のいつを切り取ったとしても「これが俺だ」と堂々と言いたいし、実際言えるのかはそういう局面になってみないとわからないことかもしれないけど、ほんとにそう堂々と言える男でなけりゃなと本気で思うし、こんなことを考える夜は無駄かもしれないけど、あしたのためにもう寝る。

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