スリランカ大統領選は8日、投票が行われた。与党・スリランカ自由党の現職、ラジャパクサ大統領(69)と、与党を離反したシリセナ元保健相(63)との事実上の一騎打ち。即日開票され、9日に結果が判明する見通し。ラジャパクサ氏は中国の援助で港湾などのインフラ整備を進めてきたが、国民には「多額の援助が汚職を招いた」との不満もある。シリセナ氏は中国依存を見直す方針とみられ、今後の外交を占う選挙となりそうだ。



 「中国の援助で港湾ができても、仕事は増えていない」。コロンボ中心部の投票所で、シリセナ氏に投票したチンタクさん(43)は力を込めた。かつては大工として生計を立てていたが、現在は失業中。「1国だけ頼ってもだめだ」と語る。

 大統領選の不正監視団体「選挙関連暴力監視センター(CMEV)」によると、今回の選挙では台湾から招いた監視要員十数人が外務省に査証(ビザ)の発給を拒否されたという。CMEVのマンジュラさん(36)は「『一つの中国』政策があるからだろう」と、中国の影響を指摘する。

 シリセナ陣営は中国だけでなくインドなどとの良好な関係構築を主張。中国の援助でコロンボに建設する港湾都市計画も白紙に戻すことを表明するなど、対中政策を見直す姿勢を明確にしている。西側外交筋は「大統領が代われば、中国依存を弱めることになるだろう」と話している。

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