問題解決フレームワーク(自転車編) | 道玄坂で働くベンチャー課長だったひと

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Il n'est qu'un luxe veritable, et c'est celui des relations humaines.
Saint-Exupery(真の贅沢というものは、ただ一つしかない。それは人間関係の贅沢だ。
サン=テグジュペリ)
 

日曜日、駅の近くに自転車をとめて、夜終電で戻り、
自転車に乗ろうと思ったら、なぜかカギが開かない。
 
よく見ると、カギの部分に、瞬間接着剤が。
 
・・・。



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完全ないたずらで、一瞬やるせなさと途方にくれましたが、
何度試みても開かないので、とりあえず、
後輪を持ち上げながら、家まで押して帰りました。
 
この事態、分析するとこうなります。
 
原因:接着剤によりカギが使用不可
 
対処方法;
1 あきらめて自転車を新しく購入
2 自転車屋に持っていき、カギの交換
3 自力で解決
 
結局、買うのもバカらしく、自転車屋も遠かったため、
自力で解決することにしました。
 
まず、マイナスドライバーで、
ガリガリ接着剤をはがしましたが、一向にダメ。
 
接着剤は凝固しており、必死に頭を回転させ、
温めれば軟化すると思い、
部屋に戻り、電気ケトルを持ってきました。
 
みなさん、想像してみてください。
  
その時すでに深夜1時、暗闇の中、道ばたで電気ケトル片手に、
若い男性が自転車に熱湯をかけています。
 
ジョボォォォーーー。 
 
これはUFO・ヤキソバン(?)と自問しつつ、
湯気に包まれながら、待つこと3分。時計
 
気持ちは温まりましたが、接着剤は冬の寒さを前に、
まったく変化しませんでした。ガーン
 
とりあえず、翌日仕事だったので、
あきらめて駐輪場にしまいました。
 
それから1ヶ月、あれこれ試行錯誤。
 
お湯で熱さが足りなかったわけで、それならば、
火で熱すればいいと思いつきチャッカーを購入。
 
実際に火を当ててみると、溶接工になった気分でしたが、
結果的に接着剤は、溶けずに焼けて、灰になりました。



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しかしながら、そこまでしてもなおカギが開かず、
精密ドライバーも1本、折れてしまいました。



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そこからさらに頭を巡らせ、
接着剤は接触している部分が存在するから、
効力を発揮するわけで、接着剤をはがすというより、
そもそも接触しているパーツごと、
取り除いてしまえばいいとひらめきました。ビックリマーク
 
部屋に戻り、ラジオペンチを探し、再度、アタック。
 
カバーとなっているパーツが少しずつ破れていき、
中から、灰と化した接着剤の固まりが出てきました。

 
そうこう10分ほど格闘し、カギを入れると、 
音1つなく、よくわかりませんでしたが、
よく調べると、ロックが解除されていました!



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こうして遂に、いたずらに屈することなく、
見事な大勝利をおさめました。
 
問題解決フレームワークということですが、
現実に発生する問題は、試験問題と違い、解答が1つではなく、
また、条件等によって大きく異なります。
 
今回でいえば、自分に経済力があれば、
自転車を買い替えることで解決したわけですし、
自転車屋が近ければ、それで何とかなったかもしれません。
 
自分は自力解決を選択し、とった行動は要約すると
 
1 ドライバーではがす
2 熱湯で軟化させる 
3 火で溶かす
4 接着面ごと取り除く
 
とくに注目すべきは、1~3は、部分的・表面的な箇所にしか、
アプローチしていなかったのに対し、
4では、もっと根本的要因に着眼し対処した点です。
 
まあ、自転車に熱湯かけたり、火であぶったり、
個人的に楽しかったので良かったのですが、
この事例を通し、いろんな物事・問題にも応用できる気がしました。
 
「自転車に 熱湯かけて じっと待ち」 シチョウアタリ



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後光がさしている自転車!