GMO、グリホサート、人口削減


これまでGMO作物を人間や動物が消費しても安全だということが証明されたことはない。もともと特定の種子の性質を変えるために土壌細菌(Bt)などの異物をDNAに組み込んだ不自然な産物であり、その事情からして本質的に遺伝子が「不安定」である。それと同等に危険だと思われるのが、GMO契約と強制的にセット販売されるモンサントのラウンドアップ(世界的に最も広範に使用されている)のような化学除草剤である。これについては、極めて毒性の高いグリホサート化合物が含まれていることが、独立系の検証によって判明している。また、GMO作物への散布により、人間や動物にとって安全なレベルを遥かに超える毒物が濃縮されて存在していることも証明されている。検証結果によると、微量のグリホサート化合物であっても影響があり、GMO作物の畑の付近の地下水を飲んだ妊婦の臍の緒、胎児、胎盤細胞に損傷を与えたことが示されている。[13]


米国政府が長年行っているプロジェクトに、メキシコなど多くのラテンアメリカ諸国の主要な食材であるトウモロコシの遺伝子組み換え品種の開発がある。このトウモロコシは、米国農務省が資金を出した試験で、エピサイト(Epicyte)というカリフォルニアの小さなバイオ企業が実地試験してきた。2001年の記者会見でエピサイトの社長ミッチ・ハイン(Mitch Hein)は、「我々の温室は、抗精子抗体を製造するトウモロコシで満杯だ」とGMOトウモロコシを指さしながら事業の成功を発表した。[14]


ハインは、「免疫性不妊性」という珍しい病気の女性から抗体を取り出し、そこから不妊性抗体の生成を制御する遺伝子を分離、さらに遺伝子工学の技術を用いて、その遺伝子を通常のトウモロコシの種子に組み込み、トウモロコシとして生産できるようにしたと説明した。これは実際には、人間が食べるトウモロコシにこっそりと組み込むことのできる避妊具を作ったことになる。「抗体は、精子の表面受容体に引き寄せられる性質がある。」そして、「精子にしっかりとくっつくので、精子は重みで前進できなくなる。まるでランバダを踊っているように震えるだけだ」[15]とハインは語った。また、ハインは、世界の「過剰人口」を解決する手段になりうるとも言った。そんなトウモロコシとは知ることもなく貧しい第三世界の人々が食べることについての道義的・倫理的な問題については、言及しなかった。


GMOトウモロコシに隠された殺精子剤は、慈悲深いゲイツ財団、ロックフェラー財団、コフィ・アナンのAGRAを通じて第三世界の飢えた人々に施された。こっそりと不妊剤の入ったワクチンと合わせ、GMO種子やワクチンを「人口削減」のために利用していることが明らかになった二つの事例である。


そして「グッド・クラブ」


TED2010でゼロ・エミッションと人口削減のことを話したゲイツの演説は、ニューヨーク市の少数派メディア「アイリッシュ・セントラル(Irish.Central.com)」が2009年5月に報じた内容と一致している。その報道によると、2009年5月5日にポール・ナース卿(ロックフェラー大学・学長)の自宅で密会が行われ、アメリカで最も裕福な人々が集まったという。2006年に自らの300億ドルの基金をゲイツ財団に出資し、約600億ドルもの免税資金で世界最大の私的財団を作るという決断をした投資の神ウォレン・バフェットも参加していた。主催者は、銀行家のデービッド・ロックフェラーだった。


一部の人間に限られた招待状には、ゲイツ、ロックフェラー、バフェットが差出人として署名していた。この会合のことを「グッド・クラブ(良い会)」と名付けている。メディア王のテッド・ターナーもいた。彼は、CNNを創設した億万長者で、1996年のオードゥボン(Audubon)誌のインタビューで、世界の人口を95%削減し、2億2,500万~3億人ぐらいにするのが「理想的」だと言った人物である。フィラデルフィアのテンプル大学の2008年のインタビューでは、この数字を20億人(現在の人口から70%以上の削減)に「微調整」している。ゲイツよりも更に品の悪い表現で「人間が多すぎる。だから地球が温暖化する。より少ない人数で、より消費を減らす必要がある」と言っている。[16]


他にグッド・クラブの初回会合に出席したのは、次のような人々だと伝えられる。

・エリ・ブロード(Eli Broad、不動産の億万長者)

・マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg、ニューヨーク市長で億万長者)

・ピーター・G・ピーターソン(Peter G. Peterson、ウォール街の億万長者でCFRの元議長)

また、1997~98のアジア危機を引き起こしたソロスの通貨攻撃(タイ、インドネシア、韓国などアジアのタイガー諸国が標的になった)に協力したヘッジファンドの億万長者・ジュリアン・H・ロバートソン・ジュニア(Julian H. Robertson, Jr.)もいた。ゲイツ財団のトップを務めたことのあるパティー・ストーンサイファー(Patty Stonesifer)、シスコシステムズのジョン・モーグリッジ(John Morgridge)もいた。出席者の資産を合わせると、1,250億ドルを超えていた。[17]


出席者の1人から漏洩したと思われるレポートによると、この会合は、現在地球を襲っている世界規模の景気の失速と様々な衛生・環境危機に対応して開催されたという。

だが、この富豪たちの秘密会合グッド・クラブの中心テーマと目的は、ビル・ゲイツが提起した最重要懸念、すなわち、いかにして効果的に産児制限と世界人口の削減を推進するかという問題であった。「潜在的に自然環境・社会・経済にとって壊滅的な脅威となる人口の増加と戦う戦略を支援する」ことで合意が形成されたようである。[18]


地球規模の優生学的目標


ゲイツとバフェットは、世界的な人口削減計画の主要な資金提供者である。AOLタイム・ワーナーで稼いだ免税ストックオプションの10億ドルを途上国の産児制限プログラムに注入するために国連財団(UN Foundation)を創立したターナーも同様である。[19] アフリカであろうと他の地域であろうと、こうしたプログラムは、貧しい人々に衛生サービスを提供するという慈善の仮面をつけているが、実際には、予防接種などの医薬品で妊娠年齢層の女性の生殖力を奪い、望んでいるか否かに関係なく不妊化を行っている。バフェットが2年前に大半の資産を預けたゲイツ財団は、コフィ・アナンが主導する「第二次・緑の革命」の看板の下、アフリカにGMO種子を導入することも支援している。GMO特許種子の導入は、現在のところ、アフリカの土着の人々から強い抵抗を受けている。


医療専門家は、本当にゲイツの意図が黒人のアフリカ人の健康と幸福にあるならば、未検証の安全でないワクチンに費やした数億ドルを、最低限の上下水道の衛生改善に使うことができたはずだと言っている。糞便で汚染された河川に水を飲みに行く子供に予防接種をすることは、どう考えても健康に意味があるとは思えない。もちろん、アフリカの上下水道システムを浄化すれば、アフリカ大陸の健康状態は革命的に改善する。


世界的な人口削減のために新型ワクチンをというゲイツのTED2010の発言は、決してその場で即興で出た言葉ではない。そうとは思えない人がいれば、TED2009の年次総会のプレゼンテーションでもゲイツは殆ど同じようなことを言っており、地球温暖化を防ぐ意味で人口削減のことを語っている。神のごとく全能なグッド・クラブの人々にとっては、人間=CO2であり、人間の存在そのものが汚染のようだ。


(翻訳:為清勝彦 Japanese translation by Katsuhiko Tamekiyo)


関連情報


原文 Bill Gates talks about ‘vaccines to reduce population’

北極の「最後の審判の日・種子貯蔵庫」ウィリアム・イングドール

本当に治療効果のあることにはビル・ゲイツは協力しない事例(ジム・ハンブルのMMS)

ビル・ゲイツ:羊の皮を被った悪魔主義者か?  By Henry Makow Ph.D. さてはてメモ帳 Imagine & Think!

ビル・ゲイツの想像上の慈善事業は別のアジェンダに奉仕する by David Rothscum さてはてメモ帳 Imagine & Think!


脚注


1 Bill Gates, “Innovating to Zero!, speech to the TED2010 annual conference, Long Beach, California, February 18, 2010, accessed in http://www.ted.com/talks/bill_gates.html .

2 Telegraph.co.uk, Bill Gates makes $10 billion vaccine pledge, London Telegraph, January 29, 2010, accessed in: www.telegraph.co.uk/finance/financetopics/dav ...

3 Louise Voller, Kristian Villesen, WHO Donates Millions of Doses of Surplus Medical Supplies to Developing countries, Danish Information, 22 December 2009, accessed in http://www.theflucase.com/index.php ...

4 One is the Population Research Institute in Washington, http://pop.org/

5 Louise Voller et al, op. cit.

6 Ibid.


7 Noted in Vaccinations and Autism, accessed in http://www.mercurypoisoningnews.com/vacautism.html

8 F. William Engdahl, Seeds of Destruction: The Hidden Agenda of Genetic Manipulation, Global Research (www.globalresearch.ca ), Montreal, 2007, pp. 79-84.

9 James A. Miller, Are New Vaccines Laced With Birth-Control Drugs?, HLI Reports, Human Life International, Gaithersburg, Maryland; June-July 1995.

10 Cited in F. William Engdahl, "Doomsday Seed Vault" in the Arctic: Bill Gates, Rockefeller and the GMO giants know something we don’t, Global Research, December 4, 2007, accessed in http://www.globalresearch.ca/index.php?context=va&aid=7529

11 Mariam Mayet, Africa’s Green Revolution rolls out the Gene Revolution, African Centre for Biosafety, ACB Briefing Paper No. 6/2009, Melville, South Africa, April 2009.

12 Ibid.


13 Nora Benachour and Gilles-Eric Seralini, Glyphosate Formulations Induce Apoptosis and Necrosis in Human Umbilical Embryonic, and Placental Cells, Chemical Research in Toxicology Journal, American Chemical Society, 2009, 22 (1), pp 97–105.

14 Robin McKie, GMO Corn Set to Stop Man Spreading His Seed, London, The Observer, 9 September 2001.

15 同上。「避妊植物は、サンディエゴのバイオテクノロジー会社エピサイトの手作りである。同社の研究者は、人間の精子を攻撃する珍しい抗体を発見した。(略)そこで、同社は、避妊薬を製造する小さな園芸工場を作った。(略)抗体は、精子の表面受容体に引き寄せられる性質がある」そして、「精子にしっかりとくっつくので、精子は重みで前進できなくなる。まるでランバダを踊っているように震えるだけだ」 とハインは語ったとマッキーは書いている。


16 Ted Turner, cited along with youTube video of Turner in Aaron Dykes, Ted Turner: World Needs a 'Voluntary' One-Child Policy for the Next Hundred Years, Jones Report.com, April 29, 2008. Accessed in http://www.jonesreport.com/article/04_08/28turner_911.html

17 John Harlow, Billionaire club in bid to curb overpopulation, London, The Sunday Times

May 24, 2009. Accessed online in http://www.timesonline.co.uk/ ....

18 Ibid.

19 United Nations Foundation, Women and Population Program, accessed in http://www.unfoundation.org/about-unf/experts/